レアル・マドリーは現地時間4月5日に行なわれたラ・リーガ第30節でバレンシアに痛恨の敗北(1-2)を喫し、首位に立つ宿敵バルセロナとの勝点差が4に広がってしまった。
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この失意のホームゲーム、マドリーは開始から13分でキリアン・エムバペが倒されて早くもPKという決定的な得点機を迎えたが、キッカーを務めたヴィニシウス・ジュニオールのシュートはGKギオルギ・ママルダシュビリに読まれてセーブされ先制ならず。今季はチームとして獲得した15回のPKのうちの5回(エムバペとヴィニシウスが2回ずつ、ジュード・ベリンガムが1回)で失敗していることもあり、「再びキッカーの選考を巡る論争が再燃した」と複数の現地メディアが批判的に報じている。
これが決まっていれば、試合展開、さらには結果も変わっていた可能性もあり、悪い意味で大きな注目を集めることとなったが、この24歳のブラジル代表FWは50分にCKからベリンガムのフリックを右足で詰めて同点ゴールをゲット。このマドリーでの通算104得点目が、同クラブに在籍した歴代ブラジル人選手の中ではあの“怪物”ロナウドに並ぶ最多記録であることでも、焦点を当てられることとなった。
2018年にマドリーに加入し、7シーズン目を迎えたヴィニシウスは、それ以来、305試合の出場でこの偉業を達成。なお、アシストは69を数えている。今季は現時点で20ゴールを決めているが、チームがリーガの他、コパ・デル・レイ(国王杯)、チャンピオンズリーグでも勝ち残っている状況で、彼が新記録を樹立し、更新していくことは間違いない。
母国の総合メディア『Globo』からも「24歳にして歴史的な記録を達成」と報じられた彼は、自身のSNSで「今日は特別な1日だ。僕のアイドルと同じゴール数を記録し、彼と並んでこのクラブの歴史において最も多くのゴールを決めたブラジル人になれたことは光栄だ。彼は若くしてこのクラブにやって来た僕に、ゴールの心得を教えてくれた」と、喜びと母国の大先輩への敬意、感謝を示している。
なお、マドリーに所属した歴代ブラジル人選手の得点数ランキングの十傑は次の通りである。1位ロナウド(104得点・177試合)&ヴィニシウス(104・307)、3位ロドリゴ(68・261)、4位ロベルト・カルロス(68・527)、5位マルセロ(38・546)、6位ロビーニョ(35・137)、7位カゼミーロ(31・336)、8位サビオ(30・160)、9位カカ(29・120)、10位ジュリオ・バチスタ(13・78)。
さて、このようなクラブ内での得点記録ということでは、今季マドリーの一員となったエムバペも、リーガ第29節レガネス戦(3-2の勝利)での2得点により、今季通算33ゴール(45試合出場)に到達し、彼の憧れであるクリスティアーノ・ロナウド(現アル・ナスル)がマドリーに入団した2009-10シーズンに35試合のプレーで記録した総得点数に並んだ。
クラブ専門チャンネル『RMTV』で「僕とクリスティアーノは今でもよく連絡を取り合っており、彼は多くのアドバイスをくれる。そんな彼の記録に並べてとても嬉しい」と語ったフランス代表のエースだが、彼にはまだ今季多くの試合数が残されており、チリ代表のレジェンドストライカーであるイバン・サモラーノが1992-93シーズンに樹立した最高記録(37得点※45試合出場)を更新して歴史を塗り替える可能性は非常に高い。
鳴り物入りで白いユニホームの袖に腕を通した彼は、序盤こそ適応に苦しんで各方面から厳しい声を浴びせられたが、今やリーガでは22ゴールを挙げ、得点ランキングでも首位のロベルト・レバンドフスキ(バルサ)を3点差で追っている。マドリードのスポーツ紙『MARCA』は「1年目からこれほどのインパクトを残したマドリーの選手は、過去にアルフレド・ディ・ステファノ、ウーゴ・サンチェス、ルート・ファン・ニステルローイしかいなかった」と綴っている。
今季、リーガ、国王杯、CLで宿敵との優勝決定戦が実現する可能性がある中、同メディアは「2人のストライカー(レバンドフスキとエムバペ)のゴールが勝利の行方を左右することになりそうだ」と記事を締めているが、タイトルレースではやや後れを取っているヴィニシウスもまた、この争いに主役のひとりとして関わってくるのは間違いなさそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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この失意のホームゲーム、マドリーは開始から13分でキリアン・エムバペが倒されて早くもPKという決定的な得点機を迎えたが、キッカーを務めたヴィニシウス・ジュニオールのシュートはGKギオルギ・ママルダシュビリに読まれてセーブされ先制ならず。今季はチームとして獲得した15回のPKのうちの5回(エムバペとヴィニシウスが2回ずつ、ジュード・ベリンガムが1回)で失敗していることもあり、「再びキッカーの選考を巡る論争が再燃した」と複数の現地メディアが批判的に報じている。
これが決まっていれば、試合展開、さらには結果も変わっていた可能性もあり、悪い意味で大きな注目を集めることとなったが、この24歳のブラジル代表FWは50分にCKからベリンガムのフリックを右足で詰めて同点ゴールをゲット。このマドリーでの通算104得点目が、同クラブに在籍した歴代ブラジル人選手の中ではあの“怪物”ロナウドに並ぶ最多記録であることでも、焦点を当てられることとなった。
2018年にマドリーに加入し、7シーズン目を迎えたヴィニシウスは、それ以来、305試合の出場でこの偉業を達成。なお、アシストは69を数えている。今季は現時点で20ゴールを決めているが、チームがリーガの他、コパ・デル・レイ(国王杯)、チャンピオンズリーグでも勝ち残っている状況で、彼が新記録を樹立し、更新していくことは間違いない。
母国の総合メディア『Globo』からも「24歳にして歴史的な記録を達成」と報じられた彼は、自身のSNSで「今日は特別な1日だ。僕のアイドルと同じゴール数を記録し、彼と並んでこのクラブの歴史において最も多くのゴールを決めたブラジル人になれたことは光栄だ。彼は若くしてこのクラブにやって来た僕に、ゴールの心得を教えてくれた」と、喜びと母国の大先輩への敬意、感謝を示している。
なお、マドリーに所属した歴代ブラジル人選手の得点数ランキングの十傑は次の通りである。1位ロナウド(104得点・177試合)&ヴィニシウス(104・307)、3位ロドリゴ(68・261)、4位ロベルト・カルロス(68・527)、5位マルセロ(38・546)、6位ロビーニョ(35・137)、7位カゼミーロ(31・336)、8位サビオ(30・160)、9位カカ(29・120)、10位ジュリオ・バチスタ(13・78)。
さて、このようなクラブ内での得点記録ということでは、今季マドリーの一員となったエムバペも、リーガ第29節レガネス戦(3-2の勝利)での2得点により、今季通算33ゴール(45試合出場)に到達し、彼の憧れであるクリスティアーノ・ロナウド(現アル・ナスル)がマドリーに入団した2009-10シーズンに35試合のプレーで記録した総得点数に並んだ。
クラブ専門チャンネル『RMTV』で「僕とクリスティアーノは今でもよく連絡を取り合っており、彼は多くのアドバイスをくれる。そんな彼の記録に並べてとても嬉しい」と語ったフランス代表のエースだが、彼にはまだ今季多くの試合数が残されており、チリ代表のレジェンドストライカーであるイバン・サモラーノが1992-93シーズンに樹立した最高記録(37得点※45試合出場)を更新して歴史を塗り替える可能性は非常に高い。
鳴り物入りで白いユニホームの袖に腕を通した彼は、序盤こそ適応に苦しんで各方面から厳しい声を浴びせられたが、今やリーガでは22ゴールを挙げ、得点ランキングでも首位のロベルト・レバンドフスキ(バルサ)を3点差で追っている。マドリードのスポーツ紙『MARCA』は「1年目からこれほどのインパクトを残したマドリーの選手は、過去にアルフレド・ディ・ステファノ、ウーゴ・サンチェス、ルート・ファン・ニステルローイしかいなかった」と綴っている。
今季、リーガ、国王杯、CLで宿敵との優勝決定戦が実現する可能性がある中、同メディアは「2人のストライカー(レバンドフスキとエムバペ)のゴールが勝利の行方を左右することになりそうだ」と記事を締めているが、タイトルレースではやや後れを取っているヴィニシウスもまた、この争いに主役のひとりとして関わってくるのは間違いなさそうだ。
構成●THE DIGEST編集部
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