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海外サッカー

「最も信頼された選手のひとり」今季限りでのマンC退団を明らかにしたデ・ブライネを海外メディアが称賛するとともに「輝かしい記録」をリストアップ

THE DIGEST編集部

2025.04.07

契約満了により、10年過ごしたマンCを去ることになったデ・ブライネ。(C)Getty Images

契約満了により、10年過ごしたマンCを去ることになったデ・ブライネ。(C)Getty Images

 ベルギー代表MFのケビン・デ・ブライネが、今季をもって10年間在籍してきたマンチェスター・シティを退団することを発表している。

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 今夏でクラブとの契約が満了を迎える33歳は4月4日、自身のSNSに金曜日に「今季残りのシーズンは、マンCの選手として過ごす最後の数か月になる」「この街、このクラブ、ここでの人々……全てが僕に与えられ、僕は全てを捧げた。そして我々は、全てを勝ち取った」と投稿し、惜別の思いとともに感謝の意を示した。

 2015年に24歳でヴォルフスブルクからマンCに加入したデ・ブライネは、プレミアリーグ屈指のMFとして確固たる地位を築き、在籍期間でプレミアリーグ優勝6回、カラバオカップ5回、FAカップ2回、コミュニティシールド2回、チャンピオンズリーグ1回と、計16のタイトルを獲得。また個人としては、プレミアリーグ年間最優秀選手に2度輝いている。

 輝かしいキャリアを築いた彼に対し、ペップ・グアルディオラ監督は、「彼はこの国でプレーした中でも最高のMFのひとりだ。メインロード(旧本拠地)時代にも偉大な選手たちはいたが、彼のように毎週、毎試合、大事な場面で結果を出し続けられる選手はそういない。彼が偉大であることは疑いようがない」「悲しい日でもあり、幸せな日でもある。彼とともに過ごせたことは、私にとって大きな喜びだった。彼の謙虚さと、クラブの成功における影響力がなければ、これまでの成果は成し得なかった」と賛辞を贈っている。

 スポーツ専門チャンネル『ESPN』は、「デ・ブライネはエティハド・スタジアムでの10年間で、プレミアリーグに消えることのない足跡を残した」「敵陣のDFライン裏に通す絶妙なスルーパスをはじめとするその見事な技術は、人々の目と心を引き付けた。ペップ体制下で前例のない黄金時代を謳歌したマンCにおいて、最も信頼される主力選手のひとりとなった」「チェルシー時代にジョゼ・モウリーニョに見限られたとは思えない輝かしい実績を築いた」と、稀代のMFを評した。

 そして、「彼の名は、ヴァンサン・コンパニ、ダビド・シルバ、セルヒオ・アグエロといったクラブにおける近代のレジェンドたちと並び称されることは間違いないが、果たして彼はプレミアリーグ史上最高のMFなのだろうか?」と綴り、その判断材料として以下のように彼がこのリーグで残した記録の数々を紹介している。
・プレミアリーグ歴代2位となる118アシストを記録。1位はマンチェスター・ユナイテッドのレジェンドであるライアン・ギグスの162。

・1シーズンにおける最多アシスト数(20)は、ティエリ・アンリと並んで歴代1位。

・マンC加入以降、プレミアリーグで826回のチャンスを創出。他のどの選手よりも300近く多い(2位はクリスティアン・エリクセンの532)。

・一方、ゴール関与数(得点+アシスト)は187で、モハメド・サラー、ハリー・ケイン、ソン・フンミンに次ぐ4位。

・プレミアリーグで50試合以上に出場した選手の中では、最も短いスパンでアシストを記録しており、177分に1アシストという驚異的なペース。

・2015年以降、欧州5大リーグにおいて、彼以上にアシスト(118)やチャンス創出(827)を記録した選手は他にいない。

・今年1月、マンCでは史上15人目となる公式戦400試合出場を達成した選手に。

・彼よりも多くの試合に出場したマンCの選手は、クラブ史上でわずか7人。

・2022年にはバロンドール投票で3位にランクイン(1位はカリム・ベンゼマ、2位はサディオ・マネ)。

・(前述の通り)プレミアリーグ年間最優秀選手には2019-20、2021-22シーズンと2回選出。

・マンCのシーズン最優秀選手には4度、CLのベストイレブンにも2度選出。

・プレミアリーグ最多アシスト賞を2017-18、2019-20、2022-23シーズンと3度受賞しており、これは歴代最多。

 このような輝かしい足跡を残したデ・ブライネ。今季、クラブは不振に喘いでおり、プレミアリーグでは5位に沈み、CLもすでに敗退しているが、FAカップでは準決勝進出を果たしており、彼にとっては退団前にもうひとつ新たな勲章を自身のキャリアに加える可能性を残している。

 そして気になるのは、マンCのユニホームを脱いだ彼の去就だが、MLS(アメリカ)やサウジ・プロリーグといった欧州大陸を離れての新たな挑戦が有力視され、さらにトルコ行きや古巣ヴォルフスブルク復帰も候補に挙げられていると複数メディアが報じている。

構成●THE DIGEST編集部

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