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海外サッカー

「アニメのようなプレー」途中出場で圧倒的な存在感を示した久保建英に現地メディアは最大級の賛辞! 「彼を見るためだけにチケット代を払う価値がある」

THE DIGEST編集部

2025.04.08

途中出場から好機を演出した久保。終了間際には“幻のゴール”も。(C)Getty Images

途中出場から好機を演出した久保。終了間際には“幻のゴール”も。(C)Getty Images

 レアル・ソシエダは4月6日に行なわれたラ・リーガ第30節でラス・パルマスを3-1で下して8位に浮上した。後半途中出場の久保建英は貴重な追加点にも絡むなど、幾度か見せ場を創っている。

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 5分にミケル・オジャルサバル、56分にセルヒオ・ゴメスのゴールでリードし、60分に1点を返されて迎えた63分、久保はアンデル・バレネチェアとの交代でピッチに登場すると、いきなり絶妙なラストパスで決定機を演出し、68分にはホン・アランブルのスローインを受けてキープすると、これがアランブルへのリターンとなってゴールに結びつく。さらに終了間際には自身が抜け出し、追走したマーカーを翻弄してゴールネットを揺らしたが、これはVARでオフサイドと判定されて無効となった。

 今季リーガ6得点目はならなかったものの、30分余りのプレーでボールタッチ21回、パス10回(成功7回)、チャンスメイク2回、ドリブル1回(成功)、タックル1回、ボール奪取2回、地上デュエル3回(勝利2回)というスタッツを記録し、攻撃面で存在感を示している(データ専門サイト『FOTMOB』より)。

 現地メディアの報道では、マドリードのスポーツ紙『MARCA』が3点満点の採点で「2」という及第点以上の評価を彼に与え、アランブルのゴール場面では「絶妙なパス」、“幻の得点”では「日本人選手による素晴らしいプレー。DFをかわし、さらにGKもかわして落ち着いてシュート。まさに『日本の魔法だ』」と賛辞を贈り、79分にオリ・オスカルソンに得点機を提供した場面についても「久保のカウンターは凄まじかった。あのスピードは圧巻だ」と言及した。
 
 一方、『as』紙の採点は「1」止まりだったが、ライブ実況の記事では67分にパブロ・マリンにラストパスを通した場面を「ラ・レアルがギアを上げた中で、久保がマリンに完全フリーでのチャンスを提供」と伝え、無効となったゴールについては「久保のスーパーゴール! タケ、君は一体何をやってみせたんだ! 日本人アタッカーが衝撃のゴールで試合を決定づける。彼はDFミカ・マルモルとGKディンコ・ホルカスを鮮やかにかわした」と綴っている。

 バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』の見解も非常にポジティブなもので、個別評価ではこの背番号14のプレーを「革命的」と表現し、寸評では「日本人ウインガーは途中出場で試合の空気を一変させた。彼がプレーした数分間はまさに圧巻であり、相手チームとは次元が違うことを証明してみせた」と称賛した。

 ラジオ局『Caden SER』は、「ゴールは取り消されたとはいえ、久保のプレーを見るのは本当に魅力的なことだ。たとえ後半からの出場でも、彼を見るためだけにチケット代を払う価値がある。彼のプレーはまるでアニメのようだった」と、最大級の賛辞をこの日本代表アタッカーに贈っている。

 ソシエダの地元バスク・ギプスコアの日刊紙『noticias de Gipuzkoa』も同様で、「久保の眩い登場が、試合の流れを完全に変えた。マリンを完全にフリーにし、アランブルによる3点目をお膳立て、オスカルソンへのラストパス、そしてわずか数ミリの差で取り消されたスーパーゴール……あんなプレーを決められるのは彼だけだ。まさに狂気、別次元の存在だ」と報じた。

 また同メディアは、個別評価でも「これ以上を求めるのは難しい。強いて言えば、あのゴールが得点として認められていれば完璧だった。アランブルのゴールにしっかり絡み、幾つかの場面では圧巻のクオリティーを見せた」と久保を称賛し、10点満点の採点で「7」を付与している。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】久保が圧巻のパフォーマンス! ラス・パルマス戦ハイライト(久保登場は6:27あたり)
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