かつて日本代表の柳沢敦や吉田麻也も在籍したイタリアのサンプドリアが、セリエB最終節でユーベ・スタビアと0-0で引き分けて18位(20チーム中)が確定、1946年のクラブ創設以来初となるセリエC降格が決定した。
【動画】南野が先制ゴール!(5:15~)33節リヨン戦ハイライト
1990-91シーズンにはジャンルカ・ヴィアッリ、ロベルト・マンチーニを中心とした強力なチームを形成して、当時世界最高峰リーグといわれたセリエAを制し、さらに翌シーズンにはチャンピオンズカップ(現リーグ)決勝にも進出、1989-90シーズンにはカップウィナーズ・カップ優勝を飾るなど、世界にその名を轟かせた時代もあった名門は、しかし近年は財政難に苦しんで昨季12年ぶりにセリエBへ降格し、その1年後にさらなる失望を味わう羽目となった。
サンプドリアの地元ジェノバのデジタル新聞『GENOVA TODAY』は、「悲惨なシーズンの末のセリエC降格。監督を4度も交代し、38試合でわずか8勝……。数え切れないほどの失策が、避けられない地獄行きへの道を作った。ユーベ・スタビア戦の引き分けと他試合の結果が、青と赤のクラブに死刑宣告を下した。しかしこの降格は、客観的に見ても当然の帰結だった。数字は嘘をつかないし、このチームは数か月前からすでに沈没寸前の状態だった」と伝え、以下のように続けている。
「チームは構築段階から誤っており、1月にも改善されず、長期間にわたって恐怖に支配され、反応もできず、ほとんど無抵抗だった。クラブが打ち出した"遅すぎたノスタルジー作戦"でアルベリゴ・エバーニ、アッティリオ・ロンバルドらOBがチームに尊厳を取り戻したものの、時すでに遅し。6試合で勝点9を獲得し、入れ替え戦に滑り込めるかに思われたが、終盤の他チームの成績により残留ラインが大幅に上がり、最終的には打つ手なしだった」
同メディアは、マッテオ・マンフレディ会長率いる経営陣の責任を追及。奇しくもトップチームだけでなく、プリマベーラ、女子チームも下部リーグ降格の憂き目に遭うというクラブ史に残る"惨事"を招いたことへの弁明とともに、今後の再建計画をサポーターに説明すべきだと主張する。
そして、このクラブが犯したミスの数々を具体的に指摘。まず、ゼネラルマネジャー(GM)不在の中で全権を委ねた新鋭スポーツディレクター(SD)、ピエトロ・アッカルディによるシーズン前の選手補強がことごとく失敗し、彼が解任された後の冬の移籍市場では「多少マシな選手も入ってきたが、決定的な存在は誰もいなかった」
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1990-91シーズンにはジャンルカ・ヴィアッリ、ロベルト・マンチーニを中心とした強力なチームを形成して、当時世界最高峰リーグといわれたセリエAを制し、さらに翌シーズンにはチャンピオンズカップ(現リーグ)決勝にも進出、1989-90シーズンにはカップウィナーズ・カップ優勝を飾るなど、世界にその名を轟かせた時代もあった名門は、しかし近年は財政難に苦しんで昨季12年ぶりにセリエBへ降格し、その1年後にさらなる失望を味わう羽目となった。
サンプドリアの地元ジェノバのデジタル新聞『GENOVA TODAY』は、「悲惨なシーズンの末のセリエC降格。監督を4度も交代し、38試合でわずか8勝……。数え切れないほどの失策が、避けられない地獄行きへの道を作った。ユーベ・スタビア戦の引き分けと他試合の結果が、青と赤のクラブに死刑宣告を下した。しかしこの降格は、客観的に見ても当然の帰結だった。数字は嘘をつかないし、このチームは数か月前からすでに沈没寸前の状態だった」と伝え、以下のように続けている。
「チームは構築段階から誤っており、1月にも改善されず、長期間にわたって恐怖に支配され、反応もできず、ほとんど無抵抗だった。クラブが打ち出した"遅すぎたノスタルジー作戦"でアルベリゴ・エバーニ、アッティリオ・ロンバルドらOBがチームに尊厳を取り戻したものの、時すでに遅し。6試合で勝点9を獲得し、入れ替え戦に滑り込めるかに思われたが、終盤の他チームの成績により残留ラインが大幅に上がり、最終的には打つ手なしだった」
同メディアは、マッテオ・マンフレディ会長率いる経営陣の責任を追及。奇しくもトップチームだけでなく、プリマベーラ、女子チームも下部リーグ降格の憂き目に遭うというクラブ史に残る"惨事"を招いたことへの弁明とともに、今後の再建計画をサポーターに説明すべきだと主張する。
そして、このクラブが犯したミスの数々を具体的に指摘。まず、ゼネラルマネジャー(GM)不在の中で全権を委ねた新鋭スポーツディレクター(SD)、ピエトロ・アッカルディによるシーズン前の選手補強がことごとく失敗し、彼が解任された後の冬の移籍市場では「多少マシな選手も入ってきたが、決定的な存在は誰もいなかった」