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「なんて上手いんだ!」「非常に意欲的」 最終節マドリー戦での久保建英に対して現地メディアの評価は二分!「ほとんど何も上手くいかなかった」

THE DIGEST編集部

2025.05.26

マドリー戦で意欲的なプレーを見せた久保。(C)Getty Images

 レアル・ソシエダは現地時間5月24日に行なわれたラ・リーガ最終節で、レアル・マドリーに0-2で敗れて、13勝7分け18敗の11位で今季の全日程を終了している。

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 サンチャゴ・ベルナベウでの一戦、キリアン・エムバペが2ゴールを挙げてリーグ得点王をほぼ確定させるとともに欧州ゴールデンシュー争いでもトップに立ち、さらにカルロ・アンチェロッティ監督、ルカ・モドリッチら功労者がラストマッチを迎えるなど、ホームチームの話題で埋め尽くされた中で、古巣対決となった久保建英はフル出場を果たした。

 今季のリーガ36試合目で、彼は64回のボールタッチでシュート1回(ブロック)、パス34回(成功30回)、ドリブル10回(7回)、タックル1回(成功)、インターセプト2回、ボール奪取5回、地上デュエル16回(勝利11回)、被ファウル3回というスタッツを記録。データ専門サイト『FOTMOB』によれば、ドリブル7回成功、地上デュエル11回勝利、被ファウル3回は、いずれも両チーム最多だという。

 退任するイマノル・アルグアシル監督を白星で送り出すことはできなかったが、積極的な姿勢を貫いて奮闘した背番号14。そんな彼に対する現地メディアからの評価を見ると、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は3点満点の採点で他のソシエダのフィールドプレーヤー同様に「1」としたが、ライブ実況の記事では「久保が後ろからすごい突破! この選手はなんて上手いんだ!」「久保のリュカ・スチッチへの素晴らしいパス」など、しばしば賛辞が綴られた。
 
 一方の『as』紙も同採点ながら、個別評価では「この試合に対するモチベーションが高かったのが見て取れた。非常に意欲的にプレーし、時には少し個人プレーに走る場面もあった。クオリティーの高さを示し、素晴らしいプレーで主役にもなった。ラ・レアルの攻撃陣の中では、最も危険な存在だった。ラウール・アセンシオから激しいタックルを受けたが、プレーを続けた」と寸評はポジティブな内容となり、「これが『チュリウルディン』としての最後の試合になりませんように」と、彼の去就にも言及している。

 対してバルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、彼の90分間を「封じ込められた」とネガティブに表現し、「攻撃を仕掛けようとしたが、日本人選手はほとんど何も上手くいかなかった。守備では良い位置取りを見せた場面もあり、1回だけサイドを突破してゴールライン際まで到達して折り返したプレーがあった。ソシエダのカウンター時には、彼の存在が恋しかった」と総括した。

 続いてソシエダの地元バスク・ギプスコアの日刊紙『noticias de Gipuzkoa』は、ラ・レアルの後半を振り返る上で、「GKウナイ・マレーロは素晴らしいセーブを連発し、20歳のFWアルカイツ・マリエスクレナは良い突破から同点のチャンスを迎えたものの、チームは久保のパフォーマンス向上を活かしきれなかった」と伝えている。

 また個別評価では、10点満点の採点で及第点の「6」を久保に与え、「自分のサイドから仕掛けようとしたが、突破するのには苦労した。フラン・ガルシアに上手く抑えられてしまった」と指摘する一方で、「献身的で、いつも何かしらチャンスを創ってくれる選手。試合の中で徐々に調子を上げていくタイプで、良い突破も見せた」との賛辞も贈っている。

構成●THE DIGEST編集部

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