2026年北中米ワールドカップのアジア最終予選は今月のインターナショナルマッチウィークで全日程を終了し、日本、韓国、イラン、オーストラリアといった“常連国”の他、ウズベキスタン、ヨルダンが初出場を果たした。

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　本大会出場国が48に増加した結果、アジアには最低８つの枠が与えられており、残り２枠は今年10月、UAE、カタール、イラク、オマーン、サウジアラビア、インドネシアが３か国ずつ２つのグループに分かれてリーグ戦を行ない、それぞれの首位が獲得。さらに２位同士が対戦し、勝者は大陸間プレーオフに回って最後の１枠を争うことになる。
  　ということで、アジアでのW杯出場権をめぐる長い戦いはさらにこの先も続いていくものの、スポーツ専門チャンネル『ESPN』では、ガブリエル・タン氏、ジョーイ・リンチ氏というアジア・サッカーに詳しい２人のジャーナリストが現時点での予選突破国に言及し、本大会での期待などを語っている。

　リンチ氏は、ウズベキスタンの長年にわたるユース年代の成功実績、ヨルダンに関しては2023年アジアカップ準優勝という好結果により、「ニューフェースたちが世界に驚きを与える可能性は十分にある」と予想した上で、「今回のアジア勢が過去最強と言えるかどうかは、日本をどう評価するかに懸かってくる」と指摘する。

　そして、「森保一監督率いるチームは、オーストラリアに主力メンバーを入れ替えて敗れた（９節）以外はほぼ無敵の内容で予選を突破。現在ピークにある選手たちを中心に、さらにここから１年の強化期間が与えられることで、本大会では欧州や南米以外で初めて優勝を狙えるチームとして注目されている」と評した。

「韓国はやや不安定で、イランは主力が高齢化、オーストラリアはまだ決定力に問題を抱えている中で、日本がアジアを牽引する存在になるのは確実だろう」とも語ったリンチ氏に対し、タン氏もこれに同意。同氏はアジア勢について、これまでにないほど強豪国に実力が近づいているとの見解を示している。

「今回の大会は出場枠拡大によって未知数の要素が多いが、それでもアジアのサッカーのクオリティーが史上最高レベルにあるのは間違いない。例えば、ソン・フンミン、三笘薫、メフディ・タレミ、イ・ガンインといった選手たちは、欧州の主要リーグで活躍している」