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海外サッカー

CL予選敗退のセルティックに地元メディアから酷評の嵐...逸機&PK失敗で“戦犯”扱いの前田大然には「最近の凋落ぶりがチームの失墜に直結している」

THE DIGEST編集部

2025.08.28

「激怒するセルティックのファンは、あらゆる方向に非難の矛先を向けるだろう。その中の最も鋭い刃は、経営陣に突き刺さるはずだ。銀行に5000万ポンド(約100億円)以上を蓄えておきながら、適切な投資を行なわずにCL進出を狙い、その賭けに失敗した。セルティックは古橋亨梧とニコラス・キューンを売却したが、代わりとなる戦力補強はなかった。さらに、最も創造性のあるウイングのジョタが前十字靭帯の負傷で戦列を離れている。このスカッドには絶対に補強が必要だった」

 また『THE SCOTSMAN』は、「昨季『ゴールデンボーイ』に輝いた前田が戦犯だったのは象徴的だ。最近の凋落ぶりは、チームの失墜に直結している。彼は87分に決定的な好機を逃して試合を決め損ね、さらに運命を決したPK戦では、カイラトの英雄となった21歳の第2GKテミルラン・アナルベコフの正面に、弱々しいシュートを放ってしまった」と、背番号38の責任を追及している。

 さて前出の『BBC』は戦前に、CL本戦の出場を逃した場合にセルティックが被る損失について以下のように報じていた。

「CL本戦に出場すれば、約1800万ユーロ(約31億円)がもたらされる。そこにチケット収入、グッズ販売、追加スポンサー契約、さらには企業向けの収入も加わる。ところがELに回ると、400万ユーロ(約9億円)に減少し、勝利ボーナスも200万ユーロ(約3億4000万円)から45万ユーロ(約7700万円)へと大幅に減少する。『ELの方が勝てる試合が増えて稼げるのでは?』と思うかもしれないが、事実は異なる」
 
 また、欧州カップ戦において各国の出場枠などを決定する「係数ポイント」にも、今回の結果は大きな影響を与える。スコットランドは「すでにリーグ王者のCL自動出場枠を失っているが、さらに崖っぷちに立たされている」と同メディアは伝え、「UEFAランキングの15位以内に入れなければ(昨季終了時点でスコットランドは14位)、2027年からは不満だらけの夏と、終わりなき予選が待っている」と警告した。

 そして『DAILY RECORD』紙は、「莫大な収入と名声を失った上に、セルティックはシーズン終了後にロジャース監督を引き留めるのもほぼ不可能になった。2年前に監督に復帰した際、彼が思い描いていたのは、戦力を充実させ、クラブを次のステージへ引き上げるのが目標だった。昨季はCLで決勝トーナメントに導き、さらに高みを目指せる兆しも見えていたが、この数か月は、補強を巡ってクラブと指揮官が揉め続けることに。セルティックは今夜の敗北と同時に、エリート監督をも失う可能性が高い」と綴っている。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】シュートミス&PK失敗の前田が戦犯に…CL予選ハイライト
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