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海外サッカー

「指揮官からの問いに対する答えは完璧だった」好スタートを切ったエムバペ、マドリーの「背番号10」を受け継いだ効果に海外メディアが注目!

THE DIGEST編集部

2025.08.29

 対してエムバペは、「このクラブにとって10番は大きな意味を持つ。しかし、9番も同じくらい重要だったと思う。今はとても良い気分だが、最も大事なのは攻守両面でチームを助けること。それができれば、チームが見せている良い雰囲気を維持するとともに、勝利を積み重ねていけるはずだ」と語った。

 もっとも、『ESPN』は「エムバペがクラブのエンブレムを汗で濡らしながら全選手を追い回し、タックルに飛び込み、完全無欠の万能フットボーラーに突然変貌したわけではない」と見解を示す。パリ・サンジェルマン時代にルイス・エンリケ監督が完遂できなかった、この「ゴールマシン」に「泥臭さ」を加えるという試みは、現時点でも完全に成功したわけではないと指摘するが、「8年待って」10番を手に入れた彼に、「幾つか新しい側面が見られたのは興味深い」とも綴っている。
 

「例えば、(オビエド戦で)CKで守備のために戻り、見事なタックルでボールを奪って危険なカウンターを開始した。さらに、ベンチスタートで物議を醸したヴィニシウス・ジュニオールが途中出場し、エムバペの2点目をアシストした際、このブラジル人は怒りを爆発させて、再びトラブルに巻き込まれそうになった。するとエムバペが全力疾走で駆け寄り、チームメイトの口を手で塞ぎ、抱擁してなだめた。それはアシストを祝うだけでなく、仲間をトラブルから救うための行動だった」

 また彼の人間的な面にも触れ、ハーフタイムにカメラに映らないところで、「青いシャツを着た少年をわざわざ探し、大切なアウェー初使用の10番ユニホームを手渡した」こと、試合後にオビエドのクワシ・シボがアントニオ・リュディガーからユニホーム交換を断られたのを見て、「自身の使い終わった後半用ユニホームをわざわざ探し出し、失望していたこのオビエドMFに渡した」という。

 そして改めて、X・アロンソ監督の「キリアンが好調なのは誰の目にも明らかだし、我々がやろうとしていることに強く関わっているのも見える。彼の態度や向上心は、チーム全体に感染する。彼が走って戻り、ポジションを少し変えて前線から守備を助ける姿を見るのが、私は大好きだ。彼がゴールを決めるのは分かっている。しかし彼が戻って我々の距離感をコンパクトに保ってくれると、ボールを持っている時も、持っていない時も、より良く機能できる」と、エムバペのより幅広い貢献を求めるコメントが紹介されている。

 個人的には大きな成功を収めながら、チームとしては昨季ノンタイトルに終わったことで、大きな悔しさを味わったエムバペ。マドリーを勝利に導くべく、背番号10を背負うことで示した覚悟と変化は、現時点でチームに多大な好影響を与えているのは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】エムバペが貫録の2発! オビエド戦ハイライト
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