「2人合わせて56個のトロフィーを誇るモドリッチとラビオのコンビ」などの好材料を挙げた同メディアは、一方で「ミランはCFとCBが必要とされていた」とも記しており、決してこの“大改革”によって全てのポジションが十分にカバーされたわけではないとしている。
スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』イタリア版のジュゼッペ・ディ・ステーファノ記者は、「ミランの夏の移籍市場は複雑だった。なぜなら、チームを根本から入れ替えることが決定されていたからだ。既存のチームを完璧にするのではなく、完全にひっくり返すのが狙いだった。アッレーグリ監督はセリエA開幕戦(対クレモネーゼ)の後に3つの補強を求めたが、唯一残した問題点はDF。ここにはもっと手を打つべきだったし、それは可能だったはずだ。クラブ自身がそのことを一番よく分かっていると思うが……」と指摘した。
一方、ミランに詳しいアントニオ・ヴィティエッロ記者は、「アッレーグリ監督好みのペナルティーエリアを支配する(オリビエ・ジルーのような)ストライカーは到来しなかった」「中盤は人材が豊富に揃ったものの、守備面やサイドは手薄のままだ」と見解を示し、DFについてはより厳しい評価を下した。
そして、最も舌鋒鋭く批判を展開したのが弁護士兼ジャーナリストのフェリーチェ・ライモンド氏で、「監督の要望は、移籍最終日や最終時間にかろうじて部分的に満たされただけだった。守備陣は補強されず、他のストライカーも欠けている。移籍目標や戦略は絶えず変化し、監督との間に必要なはずの明確な意思疎通がなかった」と、「全体的にフットボールIQが非常に低い」などと強化部門の働きを酷評している(ミランのクラブ専門サイト『sempremilan』より)。
「このクラブでは、事前に定義された戦術的アイデアに基づいて移籍市場を計画することができないようだ。監督にとっては、市場が提供するものが届き、それに監督が適応しなければならない。買い物リストは不要なのだ。移籍市場に行き、手に入るものを買い、後は料理を作れ、という流れだ。結果として、部分的に選手層が薄く、守備に穴があり、少数の才能ある選手がリーダーシップなしで成長しなければならないチームができ上がっていく」
構成●THE DIGEST編集部
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