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海外サッカー

「最初から“異物”のようだった」 わずか3試合でレバークーゼンを追われたテン・ハーフ監督を現地メディアは酷評!「自己過信が強すぎて学ぼうとしない」

THE DIGEST編集部

2025.09.03

ブンデスリーガを2試合消化したところで解任になったレバークーゼンのテン・ハーフ監督

ブンデスリーガを2試合消化したところで解任になったレバークーゼンのテン・ハーフ監督

 レバークーゼンは現地9月1日にエリク・テン・ハーフ監督の解任を発表。7月1日にシャビ・アロンソ(現レアル・マドリー)の後任として同クラブに到来した55歳のオランダ人指揮官は、わずか62日間、公式戦では3試合、ブンデスリーガでは2試合(1分け1敗)を終えたところで、その任務から離れた。

 アヤックス、マンチェスター・ユナイテッドといった名門クラブを率いたテン・ハーフに対し、驚くほど早期の解任を決断したレバークーゼンのスポーツ部門CEOのシモン・ロルフェス氏は、「彼は驚き、失望していた。それは人として当然だ。我々にとっても難しい決断だった」と、通達時の監督の反応を明かすとともに、解任理由を語っている(ドイツの日刊紙『Bild』より)。

「このままでは、正しい方向に進まないと感じ、間違ったゴールに到達する前に、このタイミングで決断を下した。我々には、新しい選手がいる。彼らに重要なのは、チームの方向性の明確さだ。しかし、(テン・ハーフには)それが欠けていた。もちろん、すぐに全てが機能するとは考えていない。しかし、選手たちがピッチ内外で調和し、再び強い一体感を持つ、本当に良いチームになるためにはプロセスが必要だ。そのためには、明確さと指針が不可欠だった」
 
 CEOはテン・ハーフ招聘が間違った判断だったとして自身のミスを認め、「当初考えていたようなものではなかったと認めざるを得ない。おそらく、両者にとってそうだったのだろう。厳しい決断だが、早期に線を引く方がよりフェアだ」と指摘。ブンデスリーガ第2節でブレーメンに3-3で引き分けた試合が解任の決定打になったという情報は否定し、「衝動的な反応ではない。プレシーズンでの印象や、最初の試合からの流れによって決まった解任だ」と主張した。

 これに対し、テン・ハーフ前監督は通達を受けた当日に代理人を通じ、「レバークーゼンの首脳陣が私を解任するという決定を下すとは、全く予期していなかった。リーグ戦をわずか2試合終えた時点で、クラブが監督と袂を分かつのは前例のない人事である」との声明を発し、以下のように続けている。

「今夏、これまで成功に貢献してきた多くの主力選手がチームを離れた。新しく、まとまりあるチームを築くには、時間と信頼を必要とする。新監督には、自身のビジョンを実行し、基準を打ち立て、チームを形作り、プレースタイルに自らの刻印を押すだけの自由が与えられるべきだ。私はこの職に全面的な確信とエネルギーをもって就任したが、残念ながら経営陣には、私に必要な時間と信頼を与える用意がなかった。それを強く残念に思う。この関係は、決して相互の信頼に基づいたものではなかったと感じている」
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