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Jリーグ・国内

「ブレずに戦えるチームが結局は一番上にいる」浦和の新キャプテン、西川周作が描く今後のビジョンとは?【独占インタビュー後編】

多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

2020.03.06

広島時代には2度のJ1制覇に貢献。当時の経験から「ブレないチームが結局一番上にいる」と持論を語る。写真:小倉直樹

広島時代には2度のJ1制覇に貢献。当時の経験から「ブレないチームが結局一番上にいる」と持論を語る。写真:小倉直樹

――広島時代に2度のリーグ優勝を経験しているからこそ、分かることもあるのでは?

「ブレずに戦える、そういうチームが結局は一番上にいる気がします。広島で優勝した時も、勝っても負けても同じ精神状態で戦えていたんですよね。うまくいかないからと言って大きく変えるのではなく、一度自分たちの基本に立ち返ればいい。昨年優勝した横浜だって、一昨年は残留争いをしながらも、攻撃的なサッカーを貫いていましたよね。結局揺るがない心が一番大事なんです」

――その点、昨年の浦和は序盤戦で躓いて、監督が変わって……なかなか軸が定まらなかった。

「ここ3年は毎年監督が途中で変わっていました。今年は『3年計画』という具体的な目標の初年度。大槻さんの下で、まずは土台作りの年です。1か月間のキャンプで積み上げてきたし、これからどんな課題が出るかも楽しみ。思い切りトライしていきたいです」
 
■“あの試合”でスイッチみたいなものが入った気がする。

――今年はシステムを4―4―2に変更し、攻守において主体的なサッカーを掲げています。一番大きな変化はどこですか?

「チーム内の競争です。これまではベテランが先発しがちでしたが、プレシーズンのキャンプや昨年の終わり頃から若手がどんどんレギュラー争いに加わっています。僕もうかうかしていられないです。みんなで気を引き締めて、切磋琢磨してやっていければ、よりレベルの高いチームに、間違いなくなれます」

――新戦力は4人加わりました。それぞれの印象を訊かせてください。

「レオ(レオナルド)は練習試合からバンバン点を取ってくれています。なによりシュートが抜群に上手くて、1対1を決める確率が高い。独特なタイミングで打つので、キーパーとしてはすごくやりづらいんです。伊藤(涼太郎)選手は以前から面白いプレーヤーでしたが、そこに力強さが加わって帰ってきました。かなり走れるようになりましたね。ヒデ(武田英寿)はやっとキャンプの終盤で慣れてきました。今では体幹トレーニングを『一緒にやりましょう』と入ってきますよ。可愛い後輩です。トミー(トーマス・デン)も沖縄キャンプの終わり頃に合流してからチームに溶け込もうと頑張っています。みんなの名前を覚えようと、積極的に喋りかけていて好感が持てます。まだ苦戦しているようですが(笑)。ただポテンシャルは高いです。練習試合ではカバーリングのスピードが速くてすごく助かりました。これからフィットしてくれば、大きな戦力になりそうです」
 

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