――例年よりも補強が少なく、心配する声も挙がっていますが……。
「補強がすべてではありません。むしろ期待度の低さが僕らのモチベーションになっています。『見返してやるぞ』って」
――今年のチームからは、強い向上心がうかがえます。
「昨年のACL決勝でアル・ヒラルに完敗(2戦合計0―3で敗戦)して、あの試合から、なにかスイッチみたいなものが入った気がします。このチームにリベンジしてやるというような」
――あの敗戦で、自分たちの現在地を知れたと。
「そうですね。僕らが目指すべきレベルを、真剣勝負を通して知れた。Jリーグだけじゃなく、やはりアジアの頂点も見据えないといけないんだと、それが明確に分かったのは財産です。もう一度ACLに出場するためにも、今季は燃えています」
――西川選手の、今年の目標を訊かせてください。
「チームが掲げる『ACL出場権獲得』と『得失点差プラス二桁』を達成するためには失点を減らすのがポイントになる。狙うはリーグ最少失点です。そしてクリーンシートが多ければ多いほど、日本代表の森保(一)監督へのアピールになります。もう一度代表の舞台に戻ってプレーしたいし、その姿を子どもに見せたい。僕が以前代表にいた頃は、子どもはまだ小さかったけど、今は小学1年生と年長ですからね、もうはっきりと分かるでしょう。代表のピッチで活躍する姿を見せられたら、こんなに幸せなことはありません」
――代表の試合は観ていますか?
「ハイライトくらいですが、気にしています」
――GKはレギュラーが固まっていないからチャンスですね。
「GKもフィールドプレーヤーもまだ完全に固まったとは言えません。Jリーグ勢も活躍すれば十分入れる。海外組には負けていられませんからね。頑張ります!!」
PROFILE
にしかわ・しゅうさく/ 1986年6月18日生まれ、大分県出身。183センチ・81キロ。宇佐FCJrユース―大分U-15―大分U-18(プロ以降はキャリアレコード参照)。J1通算456試合・0得点。日本代表通算31試合・0得点。高いキック精度と鋭いセービングはリーグ屈指の水準。19歳でアルゼンチンのクラブに練習参加し、当時アルゼンチン代表GKだったアボンダンシエリのレーザーのようなフィードとプロとしての振る舞いに衝撃を受けたという。オフシーズンは海外旅行に、休日には美術館や博物館を訪れ、国外の文化に触れることも。
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
※『サッカーダイジェスト』2020年3月12日号より転載
「補強がすべてではありません。むしろ期待度の低さが僕らのモチベーションになっています。『見返してやるぞ』って」
――今年のチームからは、強い向上心がうかがえます。
「昨年のACL決勝でアル・ヒラルに完敗(2戦合計0―3で敗戦)して、あの試合から、なにかスイッチみたいなものが入った気がします。このチームにリベンジしてやるというような」
――あの敗戦で、自分たちの現在地を知れたと。
「そうですね。僕らが目指すべきレベルを、真剣勝負を通して知れた。Jリーグだけじゃなく、やはりアジアの頂点も見据えないといけないんだと、それが明確に分かったのは財産です。もう一度ACLに出場するためにも、今季は燃えています」
――西川選手の、今年の目標を訊かせてください。
「チームが掲げる『ACL出場権獲得』と『得失点差プラス二桁』を達成するためには失点を減らすのがポイントになる。狙うはリーグ最少失点です。そしてクリーンシートが多ければ多いほど、日本代表の森保(一)監督へのアピールになります。もう一度代表の舞台に戻ってプレーしたいし、その姿を子どもに見せたい。僕が以前代表にいた頃は、子どもはまだ小さかったけど、今は小学1年生と年長ですからね、もうはっきりと分かるでしょう。代表のピッチで活躍する姿を見せられたら、こんなに幸せなことはありません」
――代表の試合は観ていますか?
「ハイライトくらいですが、気にしています」
――GKはレギュラーが固まっていないからチャンスですね。
「GKもフィールドプレーヤーもまだ完全に固まったとは言えません。Jリーグ勢も活躍すれば十分入れる。海外組には負けていられませんからね。頑張ります!!」
PROFILE
にしかわ・しゅうさく/ 1986年6月18日生まれ、大分県出身。183センチ・81キロ。宇佐FCJrユース―大分U-15―大分U-18(プロ以降はキャリアレコード参照)。J1通算456試合・0得点。日本代表通算31試合・0得点。高いキック精度と鋭いセービングはリーグ屈指の水準。19歳でアルゼンチンのクラブに練習参加し、当時アルゼンチン代表GKだったアボンダンシエリのレーザーのようなフィードとプロとしての振る舞いに衝撃を受けたという。オフシーズンは海外旅行に、休日には美術館や博物館を訪れ、国外の文化に触れることも。
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
※『サッカーダイジェスト』2020年3月12日号より転載