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Jリーグ・国内

「キャプテンは極力避けてきた…」浦和の新主将、西川周作が語った“旗振り役としての覚悟” 【独占インタビュー前編】

多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

2020.03.05

浦和に加入してから7年目の今季、新キャプテンに就任した西川周作。大役を任された守護神は今、どんな想いを抱いているのか。写真:田中研治

浦和に加入してから7年目の今季、新キャプテンに就任した西川周作。大役を任された守護神は今、どんな想いを抱いているのか。写真:田中研治

 浦和に加入して7年目の今季、西川周作は人生で初めてキャプテンに就任。任されたのは、昨季14位と低迷したチームを復活へと導く旗振り役だ。「特別意識はしていない」と言いながらも、時折見せる真剣な表情――。チームを支える33歳の守護神の言葉には、並々ならぬ覚悟が滲んでいる。

■キャプテンは実はこれまで極力避けてきた。

「寄せろ、寄せろ!!」「クリア!!」 
 浦和レッズの練習場、大原サッカー場では紅白戦が行なわれ、ピッチのあちこちから気持ちのこもった声が響いている。

 そんな緊張感溢れるトレーニングでひと際耳に入ってくるのが、西川周作の声だ。加入7年目を迎えるGKの、守備を統率するコーチングは、チームにとって日常的に聞かれ、今や欠かせないものになっている。

 そうやってチームを最後尾から支えてきた西川は今季、キャプテンに就任した。今度は先頭に立ってもチームを引っ張る。

 その責任は重大だ。なにせ今季のチームは転換期を迎えている。

 昨年は浦和にとって波乱の1年だった。開幕前には前人未到の「J1制覇とACL優勝」を目標としてぶちあげたものの、J1では14位と低迷。ACLでは決勝に進出しながらも、サウジアラビアの強豪アル・ヒラルに圧倒的な力の差を見せつけられ優勝を逃した。3年ぶりに無冠でシーズンをフィニッシュしたのだ。
 
 昨季からの巻き返しを図るため、チームは2022年のJ1リーグ優勝を見据えて「3年計画」を掲げた。その初年度の今年は、チームスタイルを固める“土台作り”のシーズンとなる。

 そんなターニングポイントにもなり得る年にキャプテンを担うのが他ならぬ西川なのだ。大役を任された守護神は今、どんな想いを抱いているのか――。

   ◆   ◆   ◆

――いよいよ新シーズンが始まります。準備は万端ですか?[編集部・注/インタビューは2月13日に実施]

「はい。約1か月に及ぶ沖縄キャンプで、みんなある程度戦術を理解できてきたし、かなり走り込んだのでコンディションも上々。これで1シーズン戦い切れます。それにチームの雰囲気もいいです。明るく楽しくトレーニングできています」

――オンとオフのメリハリがハッキリしている印象です。

「ピッチの外では監督も含めてワイワイしていても、一歩ピッチに入れば集中して取り組む。そこは監督からも言われますし、選手みんなが心掛けています。なかでも僕らベテランはピリッとした空気にするために姿勢で見せなければいけません」
 

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