所有元であるレアル・マドリーに関する質問に対しては「今はヘタフェでのプレーに集中しています」と語り、ヘタフェがマドリードのクラブであることについても「それは何の関係もありません。ヘタフェがアンダルシア地方のクラブだったとしても、ここに来たでしょう」と強調している。

　こうして正式に“挨拶”を終えた久保。決して簡単ではない、シーズン途中の移籍を経て、新たな挑戦に打って出るが、これに古巣の同僚も理解を示し、激励の言葉を送っている。ラジオ局『Cadena SER』のインタビューに応えたビジャレアルのMFダニエル・パレホは、久保についてこのように語った。
  「彼はビジャレアルで、一度も悪い姿を見せたことがない。最後まで、偉大な選手の集団のひとりだった。昨季は（マジョルカで）序盤こそ試合に出られなかったが、シーズン終盤には主力として力を発揮した。にもかかわらず今季、またベンチに座らされたことで困惑したことは理解できる。彼は良くやったと思う。自分も同じ状況なら、同じ行動をとっただろう。彼は（ヘタフェで）成長するチャンスを得たと思う」

　久保の決断や動きが正解だったかどうかは、今後のヘタフェでのプレー次第である。気になる次戦は、20日のウエスカ戦。『MARCA』ら国内メディアの多くが４-２-３-１の２列目右サイドでの先発出場を予想する一方で、『sportskeeda』のようにフランスシコ・ポルティージョが起用されると見る海外メディアもいるが、果たしてピッチ上で彼は再び勝利に繋がる大きな仕事を果たせるか？

構成●THE DIGEST編集部

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