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Jリーグ・国内

Uberから着想を得たマッチングサービス「Now Do」とは?本田圭佑との二人三脚によるIT活用の成長イノベーションに迫る

手嶋真彦

2019.11.07

スポーツプログラムには遊びの要素がぎっしり。ZOZOパークの人工芝で子どもたちは存分に身体を動かせる。(C)SOLTILO FAMILIA SOCCER SCHOOL

スポーツプログラムには遊びの要素がぎっしり。ZOZOパークの人工芝で子どもたちは存分に身体を動かせる。(C)SOLTILO FAMILIA SOCCER SCHOOL

 0歳~6歳の未就学児を対象とする「ソルティーロGSAインターナショナルスクール」の大きな特長は、英語×スポーツだ。英語による幼児教育のノウハウを持った企業と合弁会社を設立し、ソルティーロ側はスポーツプログラムを提供する。

 運動・スポーツ用の施設は自前で持っている。人工芝のサッカーフルコート1面、フットサルコート6面を備え、インターナショナル保育園に隣接する「ZOZOPARK HONDA FOOTBALLAREA」(以下ZOZOパーク)がそれである。

 平日午前中の稼働率がとくに低いという多くの運動施設に共通する課題は、16年3月に開業したZOZOパークも例外ではなかった。他方、ソルティーロのコーチたちが忙しくなるのは、スクール生が通う小学校が終わってからの夕方以降だ。つまり、平日の午前中は施設に空きがあり、時間を持て余すコーチもいる。その一方で、保育園は平日の午前中をアクティビティのコアタイムとしている。鈴木は胸を張って、こう話す。このマッチングには、園児たちが自由に遊べる安全な空間の提供という意味でも大きな価値があるだろうと。

「見てください。まだ小さい園児たちにとっては、広大な空間です。思い切り走り回って、存分に遊べて、園庭としての活用の価値は大きいと思います」
 
 2歳児以上を対象とするスポーツプログラムは、遊びながら「跳ぶ」「回る」「投げる」といった運動の基本動作を自然と身につけられるように工夫されている。運動に関わる神経系を幼少期に発達させておけば、いわゆるスポーツ万能の土台が築けるだけでなく、サッカーのスムーズなスキル上達にも繋がっていく。

「子どもの頃からサッカーだけに打ち込んで、本当にサッカーが上手くなるので
しょうか?」

 そんな疑問を鈴木が呈するのは、自身が体現してきた経歴があるからだ。身体活動歴は就学前のミニラグビーに始まり、小学生時代の6年間続けた水泳とピアノ、遊び程度でテニス、ハンドボール、野球のキャッチボールなど幅広い。暇さえあれば外で遊ぶのが大好きな子どもだった。

「遊びを通して養う運動神経がたぶんベストです。木登りにしても鬼ごっこにしても、子どもなりにいろいろ考えながら遊ぶじゃないですか。無邪気な遊びにだって、力を抜く場面と本気を出す場面がありますし」

 鈴木がサッカーを始めたのは小学4年生からで、しかも活動は週1回のみ。中学校のサッカー部を経て、足下の技術を意識して磨くようになったのは〝名門・静学〞として知られる静岡学園高等学校に進んでからだ。

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