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海外サッカー

南野拓実のカラバオ杯決勝で出番なしも指揮官からは称賛の言葉。一方、クラブOBは「主力のレベルにない」と厳しい指摘

THE DIGEST編集部

2022.03.01

 彼が出番なしに終わったことについて、SNSでは「ミナミノとオリギがスタメンじゃなかったことに失望した」「彼はピッチ上でチームに貢献できなかったことにガッカリしているだろう」「なぜ南野がプレーできないのか? 彼なしにリバプールは決勝には上がれなかったというのに……」「決勝でタキを見たかった」といったファンの不満の投稿が多く上がり(もちろん逆の意見も同様に多かったが……)、「ケレハー、オリギ、そして南野こそが、トロフィーを掲げるのに最も相応しい」との称賛の声も多々見られた。

 表彰式の後には、コスタス・ツィミカスから優勝トロフィーを渡された南野がこれをスタンドのサポーターに向けて高く掲げる際、ファン・ダイク、ジョーダン・ヘンダーソン、ファビーニョらが背後で盛り上げる場面が、現地メディアでも「ハートウォーミングな瞬間」(クラブ専門メディア『EMPIRE OF THE KOP』より)と話題になった他、クラブ公式SNSは「このカップ戦の旅で不可欠だった存在。ミナミノの素晴らしい瞬間」と投稿して動画を公開、ファンからも多くの祝福の声が寄せられている。
 
 一方で、クラブOBでコメンテーターを務めるジェイミー・キャラガーは、今冬にポルトから加入し、この決勝でもそのスピードを活かして効果的なプレーを見せたルイス・ディアスを「本当に素晴らしかった」「特別な選手だ」「今季のこの段階で、リバプールに大きな違いをもたらすことができた」と絶賛するとともに、以下のように「バックアップ」選手たちを引き合いに出した(英国の日刊紙『METRO』より)。

「もし1月にリバプールが彼を獲得していなかったら、(今日の試合で)チームはどうなっていただろうか? (足首の負傷が回復したばかりの)ディオゴ・ジョッタはスタメンに不適当で、(筋肉異常の)ロベルト・フィルミーノは欠場。つまり、モハメド・サラーとサディオ・マネだけでプレーすることになっただろう。ミナミノとオリギは、主力2人のレベルにはない。しかし、ディアスは同レベルにあった」

 OBからの評価は厳しいものの、まだ全てのコンペティションでタイトル獲得の可能性を残しているリバプールにはこの先もハードスケジュールが待ち受けており、前線の戦力が全て揃いつつある中でも、南野に出番は訪れるだろう。そこで、カラバオ杯同様に自らの有用性を示すことが期待される。

構成●THE DIGEST編集部


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