なお、この「リスト」にはレアル・マドリーの守護神の名前が載っていないが、同メディアは「ティボー・クルトワは、間もなく出場試合数が28試合に達し、『トロフェオ・サモラ（最少失点率を記録したGKに与えられる賞）』の資格を正式に得ることになる。なぜなら、彼は非常に優れた失点率を誇っているからだ」と付け加えた。

　ちなみにサッカー研究機関『CIES Football Observatory』は、「世界GKデー」の５日前、2024年３月31日からの１年間を評価対象期間として、世界のGKランキングを発表。これは、試合のレベル、結果、セーブ率と予測セーブ率といった指標で各選手の評価を数値化（100点満点）した上で、その上位100人を掲載している。その上位10人は以下の通り。

１位：ジャンルイジ・ドンナルンマ（パリ・サンジェルマン）
２位：ヤン・ゾマー（インテル）
３位：ティボー・クルトワ（レアル・マドリー）
４位：スタニスラフ・アガツェフ（クラスノダール）
５位：マルク・フレッケン（ブレントフォード）
６位：ロベルト・サンチェス（チェルシー）
７位：ペテル・グラーチ（RBライプツィヒ）
８位：ジョアン・リカルド（フォルタレーザ）
９位：モリッツ・ニコラス（ボルシアMG）
10位：ロビン・ツェントナー（マインツ）
  　同メディアによれば、今回トップ100にランクインしたGKの平均年齢は29.8歳で、最年長はレンコ・パスフィール（アヤックス）の41歳、最年少はアルミン・ペーチ（プスカシュ・アカデーミア）とスワヴォミル・アブラモビッチ（ヤギエロニア・ビャウィストク）の20歳。またアガツェフ（23歳）を除けば、25歳未満でトップ20に入ったのは、ジョルジェ・ペトロビッチ（ストラスブール）だけということで、経験がモノを言うポジションであることが、ここからも窺える。

　残念ながら、このランキングに日本人選手の名前を見つけることはできなかったが、パルマの鈴木彩艶は、「国際GKデー」の前日にセリエA第22節フィオレンティーナ戦（０-０）でホームチームを無失点に抑えるのに貢献し、リーグ機構から「プレーヤー・オブ・ザ・マッチ」にも選定され、現地メディアからも軒並み及第点以上の評価を獲得。マンチェスター・ユナイテッドからの関心も報じられる日本代表GKは、間違いなくその存在感を本場の舞台でアピールしている。

構成●THE DIGEST編集部

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