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海外サッカー

「ここ数十年で最悪の夜」と地元紙が悲嘆したマドリーのCL大敗…ホームでの逆転には「奇跡が起きるとは信じがたい」「何が起こってもおかしくない」と見方は二分

THE DIGEST編集部

2025.04.10

8日後、マドリーはベルナベウで奇跡を起こせるのか。(C)Getty Images

8日後、マドリーはベルナベウで奇跡を起こせるのか。(C)Getty Images

 現地時間4月8日に行なわれたチャンピオンズリーグ(CL)の準々決勝・第1戦で、レアル・マドリーはアーセナルに0-3で敗れた。

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 敵地エミレーツでの一戦、58分、70分とデクラン・ライスに続けて素晴らしいFKを決められ、さらに75分にもミケル・メリーノのダイレクトシュートによる追加点を許したディフェンディングチャンピオンは、幾度か得点機を迎えながらもこれを活かせず、3点という大きなビハインドを負ってマドリードに戻ることを余儀なくされた。

 ともに世界屈指の強豪クラブということで、いかなる結果もあり得たとはいえ、予想以上の大差でのスコアは驚きの結末だったと言えよう。とりわけ、CLにおいては輝かしい実績を築いてきたマドリーにしては珍しい大敗と言えるかもしれないが、このコンペティションにおける長い歴史において、彼らが3点差以上をつけられた試合は以下の通り。CLでは10試合目、1991-92シーズン以前のチャンピオンズカップ時代を含めれば15試合目となる。
 
2024-25 QF vsアーセナル 0-3
2022-23 SF vsマンチェスター・シティ 0-4
2019-20 GS vsパリ・サンジェルマン 0-3
2018-19 GS vs CSKAモスクワ 0-3
2018-19 16 vsアヤックス 1-4
2012-13 SF vsドルトムント 1-4
2008-09 16 vsリバプール 0-4
2005-06 GS vsリヨン 0-3
2004-05 GS vsレバークーゼン 0-3
1999-00 2L vsバイエルン 1-4
1988-89 SF vsミラン 0-5
1979-80 SF vsハンブルガー 1-5
1975-76 2R vsダービー・カウンティ 1-4
1964-65 QF vsベンフィカ 1-5
1955-56 QF vsパルチザン・ベオグラード 0-3
※QF=準々決勝、SF=準決勝、GS=グループステージ、16=ラウンド・オブ16、2L=2次リーグ、2R=2回戦

 今回の大敗の衝撃は、最大の得点差(0-5)をつけられた1989年のサン・シーロにおけるミラン戦に負けずとも劣らぬものとなった。奇しくもこの36年前の一戦で、大量点の口火を切る強烈なミドルを決めた、現在はマドリーを率いるカルロ・アンチェロッティは今回、一昨シーズンの準決勝でマンCに0-4の完敗を喫して以来の屈辱に、「厳しい敗北だ。これは予期していなかった。前半は組織的で良かったが、FKからの失点が我々を身体的・精神的に疲弊させた」と心情を吐露した。

 そして、より厳しい戦いとなるであろうサンティアゴ・ベルナベウでの第2戦に向けては「逆転のチャンスは少ないように見えるが、トライしてみる。誰もがライスのFKによるゴールなど予想していなかったように、何が起こるか分からないものだ。そしてベルナベウでは、すでにそれが何度も見られている」と、巻き返しを誓った。
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