一方の『as』紙も同採点とし、「この試合で最も際立っていた選手のひとりが久保だ。ソシエダの日本人選手は、ファイナルサードで非常に多くの危険を生み出しており、ビルバオ守備陣に穴を開けようと試みたが、得点には繋がらなかった。彼はサイドに張り付いてプレーする場面が多かったが、ゴールを狙って、インに向かっても仕掛けていた」と、ヒートマップを使ってそのプレーを振り返った。

　個別評価の記事では、「繰り返されるファウルで止められながらも、ダービーで決定的なプレーを狙い続けた」とその姿勢をポジティブに評しながらも、「しかし彼のクロスに合わせる味方がおらず、自身のシュートも精度を欠いた」と、結果については厳しい見解を示している。

　バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』も、「ソシエダの攻撃の全てを活性化させる役割を担っていたが、多くのファウルによって封じ込められた。トライはしたものの、結果には結びつかなかった」と、こちらも相手の厳しいマークに苦しめられながらのプレーだったことを強調した。
  　続いて、バスク・ギプスコアの日刊紙『noticias de Gipuzkoa』は「最も危険な存在だった。本来のベストな状態や、違いを生み出す力からはほど遠かったが、ボールに触れる場面では唯一、他の選手とは違う存在感を見せていた」と称賛したものの、「今季最悪の試合」（同メディア）でのプレーということもあって、10点満点の採点はチーム最高タイながらも「５」止まりとなっている。

　対してサッカー専門サイト『El Desmarque』は「７」（チーム最高タイ）の高採点を付与するも、「意欲的な立ち上がりを見せたが、（対峙した）イニゴ・レクエ相手に予想以上に苦戦した。プレーのキレは十分だったが、最後の局面では精度を欠いた」と、寸評はややネガティブな内容で綴られた。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】久保建英が先発出場で躍動！ 34節バスク・ダービーハイライト