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海外サッカー

ラウールがマドリーBの監督を退任! トップチーム昇格を目指したレジェンドの「209試合の献身」と「報われなかった夢」

下村正幸

2025.05.28

 一方で、クラブの上層部が高く評価していると盛んに報じられていたのが、フベニールA(U-19)を率いるアルバロ・アルベロアだ。その流れのまま、ラウールの後任に就くことが確実視されている。

 ラウールの退任を決定づけたのは、単にシャビ・アロンソが次期監督に指名されたからだけではない。『AS』によれば、クラブW杯でシャビ・アロンソが初陣を飾ると決まる前に、暫定監督を立てる案も検討されていたが、その候補にラウールの名は挙がらなかった。

 代わりに、フットボールディレクターのサンティアゴ・ソラーリやアルベロアの名前が報じられた。これはクラブ側が意図的に情報をリークしたものと見られている。『Relevo』は、ラウールがこの展開に「驚愕の表情」を浮かべていたと伝えている。

 かつてラウールを指導したビセンテ・デル・ボスケも、ラジオ番組『エル・ラルゲロ』で、このラウールの扱いについて問われると、「私は黙っている方がいい。誰にも迷惑をかけたくない」と答えるにとどめた。
 
 17日のフエンラブラダ戦後、ラウールはこう語った。

「どんな挑戦にも自信を持って臨める準備が整っている。その思いは日に日に強くなっている。挑戦とは、あらゆる挑戦のことだ」

 すでに複数のクラブからオファーが届いていると言われており、去就が注目されている。『AS』紙のトマス・ロンセロ記者は、47歳のレジェンドに以下のような熱いエールを送っている。

「これは現役時代に続く2度目の旅立ちだ。ルロ(ラウールの愛称)、次の冒険での幸運を祈る。君はまた戻ってくる。誰も疑っていない。ラウールは永遠にマドリーの仲間のひとりだ」

文●下村正幸

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