「この1年間の歩みは、後退そのものだった。確かに、ネーションズリーグでのフランス相手の快勝(3-1)や、ベルギー戦(2-2)での美しいプレーもあった。しかしその一方で、あまりにも多くの失点を重ねた。我々はスイス戦が『どん底』だと思っていたが、残念ながら違った。スパレッティは、この迷路から抜け出す糸口を見つけられなかった」
さらに、「選手同士で支え合う姿もなく、連係の形すら見られなかった。かつてウディネーゼ、ローマ、ナポリでは、スパレッティは独自の戦術眼と魅力的なサッカーで成功してきた。それがアズーリでは……かすかに『それっぽさ』が見えた程度だった。そして、オスロの闇が全てを塗りつぶした」と、彼の在任期間を振り返った同メディアは、もちろんポスト・スパレッティについても報じている。
早くから同メディアは、クラウディオ・ラニエリを後任監督に推挙しており、実際にグラビーナ会長は国内外での経験が豊富な73歳の指揮官にコンタクトを取っているというが、昨季限りでローマの監督を退任し、同クラブのダン・フリードキン会長の個人顧問に就任した彼の「兼任」は、ローマ側からは承認され、FIGCにも受け入れられることになりそうだという。
テニスのカルロス・アルカラス対ヤニク・シナー戦をテレビで観戦していた時に、オファーの電話を受け、「簡単なことじゃないが……しかし、どうして断れる? そうすれば、ローマのサポーターであると同時に、アズーリ・ファンである自分自身を裏切ることになる。今さら引き下がれるか?」と語り、心の準備はできているというラニエリに対し、同メディアは太鼓判を押している。
「代表監督の任務が、ラニエリの人物像にぴったりだということは、そのキャリアを知る者なら誰でも分かる。彼は国際的な経験を豊富に持ち、プレミアリーグでレスターを優勝させる“奇跡”を起こした人物だ。それは、アイデア、能力、そしてチームを構築し、導く力がなければ不可能な偉業だった。そして何より彼は、『監督』と『代表監督』の違いに拘らないタイプの人間だ。日々チームを指導しながら、選手の状態を常に尊重してきた」
ちなみに、スポーツチャンネル『Rai Sport』でインタビューに応じたスパレッティ監督は、ラニエリについて訊かれると「彼が適任か? それは分からないが、世界を旅したプロフェッショナルで、バランス感覚に優れ、ローマの控え選手たちを上手くコントロールする方法を知っていた。FIGCは適任者を選ぶだろう。断言するが、私は彼を応援する」と答えている。
構成●THE DIGEST編集部
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さらに、「選手同士で支え合う姿もなく、連係の形すら見られなかった。かつてウディネーゼ、ローマ、ナポリでは、スパレッティは独自の戦術眼と魅力的なサッカーで成功してきた。それがアズーリでは……かすかに『それっぽさ』が見えた程度だった。そして、オスロの闇が全てを塗りつぶした」と、彼の在任期間を振り返った同メディアは、もちろんポスト・スパレッティについても報じている。
早くから同メディアは、クラウディオ・ラニエリを後任監督に推挙しており、実際にグラビーナ会長は国内外での経験が豊富な73歳の指揮官にコンタクトを取っているというが、昨季限りでローマの監督を退任し、同クラブのダン・フリードキン会長の個人顧問に就任した彼の「兼任」は、ローマ側からは承認され、FIGCにも受け入れられることになりそうだという。
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「代表監督の任務が、ラニエリの人物像にぴったりだということは、そのキャリアを知る者なら誰でも分かる。彼は国際的な経験を豊富に持ち、プレミアリーグでレスターを優勝させる“奇跡”を起こした人物だ。それは、アイデア、能力、そしてチームを構築し、導く力がなければ不可能な偉業だった。そして何より彼は、『監督』と『代表監督』の違いに拘らないタイプの人間だ。日々チームを指導しながら、選手の状態を常に尊重してきた」
ちなみに、スポーツチャンネル『Rai Sport』でインタビューに応じたスパレッティ監督は、ラニエリについて訊かれると「彼が適任か? それは分からないが、世界を旅したプロフェッショナルで、バランス感覚に優れ、ローマの控え選手たちを上手くコントロールする方法を知っていた。FIGCは適任者を選ぶだろう。断言するが、私は彼を応援する」と答えている。
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