「この試合で、パリSGの強みを無力化するために何が必要かを正確に読み取ったエンツォ・マレスカの戦術眼は見事だ。ちなみに、他にも覚えておきたいのは、彼はチェルシー加入からわずか2週間にも満たないジョアン・ペドロをストライカーとして起用し、このコンペティションを制したということである」
今季よりチェルシーを率いるマレスカ監督は、厳しい見方がなされた時期もあったものの、終わってみればプレミアリーグ4位でチャンピオンズリーグ出場権を獲得。さらに、カンファレンスリーグを制すことで、チェルシーをUEFA主催の全てのコンペティションを制した最初のクラブに導き、さらに規模を拡大したクラブW杯の初代王者となるなど、多くの成果や勲章をチームにもたらした。そのイタリア人監督は、「勝つための準備はしてきたが、このスコアは予想していなかった」と本心を明かしている(フランスの日刊紙『LE FIGARO』より)。
「戦術的な面では、コールをよりスペースが生まれそうな位置に配置することを意識した。その点は非常に上手くいったと思う。最初の10分間で、勝負が決まったと感じている。というのも、その時間帯で我々がこの大会に勝ちたいという意図を、チームがしっかりと表現できたからだ」
マレスカといえば今大会、「(ロサンゼルスFCとの初戦で)観客が少なすぎる」、「アメリカの暑さでは、ほぼトレーニングは不可能」、「(ベンフィカ戦での悪天候による2時間近い中断に)こんなのはジョークだ。サッカーじゃない」「フルミネンセと比べてチェルシーの消化試合数は多すぎる」とたびたび不満や皮肉を口にしたことでも注目を浴びる存在となっていたが、『Globo』はこの45歳の指揮官の人物像や改善への取り組み方に着目している。
その指導者としてのキャリアについては、「彼の指導者歴は10年未満だが、すでに英語で彼を特集した書籍が、少なくとも3冊は出版されている。なかでも特筆すべきは、自ら執筆した論文で、なんと7000語以上を費やして『サッカーとチェスの共通点』を考察している」と伝え、彼の「私はチェスが大好きで、サッカーと多くの共通点があると思っている。戦術的には、全ての試合に重要な動きがある。アクションとリアクション――。そうした中で、チェスの考える力を非常に評価している」とのコメントを紹介した。
また決勝前のデータとして、「彼がチェルシーに来た時、まず取り組んだのは守備の立て直しだった。2023-24シーズン、全公式戦51試合で失点は74だったが、2024-25シーズンは63試合で64失点と大きく改善された。さらに、得点も103点から134点に増加し、勝率も過去8年で最高となっている。また彼の指導の下でチェルシーは、エンソ・フェルナンデスの人種差別発言騒動や、ミハイロ・ムドリクのドーピング検査陽性など、チーム内の問題も乗り越えてきた」と、その功績を挙げている。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】パーマーの2G・1Aの活躍でチェルシーがパリSGに勝利!クラブW杯決勝ハイライト
今季よりチェルシーを率いるマレスカ監督は、厳しい見方がなされた時期もあったものの、終わってみればプレミアリーグ4位でチャンピオンズリーグ出場権を獲得。さらに、カンファレンスリーグを制すことで、チェルシーをUEFA主催の全てのコンペティションを制した最初のクラブに導き、さらに規模を拡大したクラブW杯の初代王者となるなど、多くの成果や勲章をチームにもたらした。そのイタリア人監督は、「勝つための準備はしてきたが、このスコアは予想していなかった」と本心を明かしている(フランスの日刊紙『LE FIGARO』より)。
「戦術的な面では、コールをよりスペースが生まれそうな位置に配置することを意識した。その点は非常に上手くいったと思う。最初の10分間で、勝負が決まったと感じている。というのも、その時間帯で我々がこの大会に勝ちたいという意図を、チームがしっかりと表現できたからだ」
マレスカといえば今大会、「(ロサンゼルスFCとの初戦で)観客が少なすぎる」、「アメリカの暑さでは、ほぼトレーニングは不可能」、「(ベンフィカ戦での悪天候による2時間近い中断に)こんなのはジョークだ。サッカーじゃない」「フルミネンセと比べてチェルシーの消化試合数は多すぎる」とたびたび不満や皮肉を口にしたことでも注目を浴びる存在となっていたが、『Globo』はこの45歳の指揮官の人物像や改善への取り組み方に着目している。
その指導者としてのキャリアについては、「彼の指導者歴は10年未満だが、すでに英語で彼を特集した書籍が、少なくとも3冊は出版されている。なかでも特筆すべきは、自ら執筆した論文で、なんと7000語以上を費やして『サッカーとチェスの共通点』を考察している」と伝え、彼の「私はチェスが大好きで、サッカーと多くの共通点があると思っている。戦術的には、全ての試合に重要な動きがある。アクションとリアクション――。そうした中で、チェスの考える力を非常に評価している」とのコメントを紹介した。
また決勝前のデータとして、「彼がチェルシーに来た時、まず取り組んだのは守備の立て直しだった。2023-24シーズン、全公式戦51試合で失点は74だったが、2024-25シーズンは63試合で64失点と大きく改善された。さらに、得点も103点から134点に増加し、勝率も過去8年で最高となっている。また彼の指導の下でチェルシーは、エンソ・フェルナンデスの人種差別発言騒動や、ミハイロ・ムドリクのドーピング検査陽性など、チーム内の問題も乗り越えてきた」と、その功績を挙げている。
構成●THE DIGEST編集部
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