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海外サッカー

クラブW杯で躍進遂げたブラジル勢の強さの秘訣は国内リーグにあり!? 「ブラジレイロン」の“強度”と“拮抗度”はいずれも世界トップクラス

THE DIGEST編集部

2025.07.10

ベスト4進出を果たしたこのフルミネンセなど、クラブW杯ではブラジル勢の健闘が目立った。(C)Getty Images

ベスト4進出を果たしたこのフルミネンセなど、クラブW杯ではブラジル勢の健闘が目立った。(C)Getty Images

 FIFAクラブワールドカップは現地時間7月8日と9日に準決勝が行なわれ、フルミネンセはチェルシーに0-2で敗退。もう一方ではパリ・サンジェルマンがレアル・マドリーを4-0で退けた。これで唯一の南米勢が消え、決勝は大方の予想通り、欧州のビッグクラブによる対決になった。

【動画】チェルシーがジョアン・ペドロの2発で決勝進出! 準決勝フルミネンセ戦ハイライト

 とはいえ、今大会ではブラジルのクラブが躍進を遂げたことが、大きな話題のひとつとなった。フルミネンセは、自前で育てたカンテラーノであり、チェルシーにはわずか1週間前に加入したばかりのジョアン・ペドロに2ゴールを決められて引導を渡されるという皮肉な結末を迎えたものの、レナト・ガウショ監督は「ブラジル・サッカーの信頼性は、かなり力強く回復したと思う。フラメンゴ、ボタフォゴ、パルメイラスといった素晴らしいチームのおかげだ。そして、我々は準決勝に進出した」と胸を張る。

 同国の総合メディア『Globo』もこのトレンドに注目。記事の中では、スポーツインテリジェンスを専門とする企業「トゥエンティ・ファースト・グループ」による調査結果により、ブラジルの国内リーグ「ブラジレイロン」(通称)がプレミアリーグ、ラ・リーガ、ブンデスリーガ、セリエA、そしてリーグアンに次ぐ「世界で6番目に優れたリーグ」、また「競争が最も拮抗しているリーグ」では、MLSに次いで2位であると報じた。

 これは、「トゥエンティ・ファースト・グループ」が世界中のクラブのパフォーマンスに対する評価を独自のアルゴリズムで数値化したものによって導き出されたランキングで、サッカー界をリードする欧州5大リーグの後につけたことで、同社はクラブW杯開幕前から、ブラジル勢の活躍を予想していたという。
 
 一方、「拮抗しているリーグ」として高評価を得たのは、「パルメイラスやフラメンゴといった強豪と、現在下位にいるジュベントゥージのようなクラブとの実力差が比較的小さいと判断されたためだ。この実力の密集度が、リーグ全体の競争レベルを高めている」と、『Globo』は説明している。

 なおこの項目で1位となったMLSについては、リオネル・メッシ、ルイス・スアレスら多くのワールドクラスを擁しているものの、「サラリーキャップ(年俸制限)制度を設けているため、最上位のクラブと最下位のクラブの間で投資額に大きな差がなく、試合結果にも大差がつきにくい」との見解を示した。

 またアル・ヒラルがベスト8入りの躍進を果たしたサウジアラビアは、リーグとしての強度では50位、そして世界で5番目に「クラブ間の格差が大きいリーグ」とされた。クラブ毎の実力ランキングでは国内リーグ首位のアル・ヒラルが132位、2位のアル・アハリは279位、そして最下位のアル・オルバは2405位ということで、投資額の違いがこのような形で顕著に表われていると言えよう。

構成●THE DIGEST編集部

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