こうして陣容を整えたチームの戦法については、「守備陣の補強が進んでいることから、ヒュルツェラー監督がザンクト・パウリ時代に使っていた柔軟な３-４-３システムへの移行を計画しているのではないかともいわれている。そして、多様なポジションをこなせる選手が加わったことで、新シーズンでは試合中にフォーメーションが目まぐるしく変わり、対戦相手の監督を混乱させることになりそうだ」と予想する。

　そして同メディアは、「この戦術変更が、昨季多くの勝点を失う原因となった『下位５チームの守備的なブロック』を崩すことに繋がるかどうかに大きな注目が集まる」と、目標達成のためのキーポイントを挙げ、「５～６位から13位前後までの争いは再び激しくなるだろう。そして、それにブライトンが加わることは間違いない」と、実現は不可能でないことを示した。
  　上位８チームが欧州カップ戦出場権を得られることは、ブライトンにとって追い風になると見られるが、同メディアは「今季のブライトンの目標は、『金に物を言わせて成功を買う』という『リッチ・エイト』のやり方に対し、しっかりと実力で抗うことにある」と、別の期待も寄せている。

　それを果たす上で重要な役割を担うであろう三笘は、前述の通り、ストーク戦で早くもゴールや好パフォーマンスを発揮。地元総合サイト『Susssex World』は個別評価で「日本代表選手は、前半にシュートがディフレクトしてゴール。移籍の噂が多く流れていたにもかかわらず、どうやらもう１シーズン、ブライトンに残ることになりそうであり、これは誰にとっても嬉しいニュースだ」と記し、現時点でのチームの「ベストイレブン」のひとりに挙げた。

　ブライトンは今後、21日にラス・パルマス（スペイン）、８月２日にサウサンプトン、９日にヴォルフスブルクとトレーニングマッチを行なった後、16日に本拠地アメックス・スタジアムでフルアムとのプレミアリーグ開幕戦を迎えることになる。

構成●THE DIGEST編集部
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