――長谷部選手や阿部選手など、これまで見てきたキャプテンの、参考にしたい部分は?
「僕が浦和に来た2014年にキャプテンだった阿部ちゃんは、どちらかと言うと口数が少なくて、背中でみんなを引っ張るっていうスタイルでした。そういうのが、好きですね。阿部ちゃんは練習もひとりで残ってやるし、多少の怪我はお構いなしだし、プレーレベルも落とさない。プロの鑑です。今一緒にやっていても変わらない。僕も言葉でというよりは、プレーで示していくタイプなので、そこは見習っています」
――個性派集団をまとめるためには、そうした威厳も必要ですね。
「このチームには、本当に濃いキャラクターが揃っています。もう濃過ぎますよね。まとめるのは簡単ではないかもしれないけど、個性が強いのは、このチームの良いところです」
――どう、まとめますか?
「自己主張がしっかりと出来る選手が多いので、いかにみんなの意見を聞き入れて吸収するか。それが肝になるでしょう」
――今季は副キャプテンも一新され、鈴木大輔選手、長澤和輝選手、関根貴大選手の3人が務めることになりました。
「その3人のうちの誰かがキャプテンをやるんじゃないかなって僕は予想していたんですよ。そのくらいみんなリーダーシップがあるので、人選にまったく不思議はないです。年齢バランスもいいですしね[編集部・注/鈴木が30歳、長澤が28歳、関根が24歳]。人間としても素晴らしいし、『周ちゃん、サポートするよ』と言ってくれているので、僕からしたら頼もしい限りですよ。たくさんコミュニケーションを取っていけたらいいです」
――4人で話す機会は多いですか?
「まだそんなになくて、集まったのは1度、土田尚史さん(スポーツダイレクター)に呼ばれた時くらいです。これからチームのルールを作る時に、4人で相談して決めていこうかなと。より選手がプレーしやすい、練習しやすい環境を、クラブと連係して作っていきたいですね」
PROFILE
にしかわ・しゅうさく/ 1986年6月18日生まれ、大分県出身。183センチ・81キロ。宇佐FCJrユース―大分U-15―大分U-18(プロ以降はキャリアレコード参照)。J1通算456試合・0得点。日本代表通算31試合・0得点。高いキック精度と鋭いセービングはリーグ屈指の水準。19歳でアルゼンチンのクラブに練習参加し、当時アルゼンチン代表GKだったアボンダンシエリのレーザーのようなフィードとプロとしての振る舞いに衝撃を受けたという。オフシーズンは海外旅行に、休日には美術館や博物館を訪れ、国外の文化に触れることも。
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
※『サッカーダイジェスト』2020年3月12日号より転載
「僕が浦和に来た2014年にキャプテンだった阿部ちゃんは、どちらかと言うと口数が少なくて、背中でみんなを引っ張るっていうスタイルでした。そういうのが、好きですね。阿部ちゃんは練習もひとりで残ってやるし、多少の怪我はお構いなしだし、プレーレベルも落とさない。プロの鑑です。今一緒にやっていても変わらない。僕も言葉でというよりは、プレーで示していくタイプなので、そこは見習っています」
――個性派集団をまとめるためには、そうした威厳も必要ですね。
「このチームには、本当に濃いキャラクターが揃っています。もう濃過ぎますよね。まとめるのは簡単ではないかもしれないけど、個性が強いのは、このチームの良いところです」
――どう、まとめますか?
「自己主張がしっかりと出来る選手が多いので、いかにみんなの意見を聞き入れて吸収するか。それが肝になるでしょう」
――今季は副キャプテンも一新され、鈴木大輔選手、長澤和輝選手、関根貴大選手の3人が務めることになりました。
「その3人のうちの誰かがキャプテンをやるんじゃないかなって僕は予想していたんですよ。そのくらいみんなリーダーシップがあるので、人選にまったく不思議はないです。年齢バランスもいいですしね[編集部・注/鈴木が30歳、長澤が28歳、関根が24歳]。人間としても素晴らしいし、『周ちゃん、サポートするよ』と言ってくれているので、僕からしたら頼もしい限りですよ。たくさんコミュニケーションを取っていけたらいいです」
――4人で話す機会は多いですか?
「まだそんなになくて、集まったのは1度、土田尚史さん(スポーツダイレクター)に呼ばれた時くらいです。これからチームのルールを作る時に、4人で相談して決めていこうかなと。より選手がプレーしやすい、練習しやすい環境を、クラブと連係して作っていきたいですね」
PROFILE
にしかわ・しゅうさく/ 1986年6月18日生まれ、大分県出身。183センチ・81キロ。宇佐FCJrユース―大分U-15―大分U-18(プロ以降はキャリアレコード参照)。J1通算456試合・0得点。日本代表通算31試合・0得点。高いキック精度と鋭いセービングはリーグ屈指の水準。19歳でアルゼンチンのクラブに練習参加し、当時アルゼンチン代表GKだったアボンダンシエリのレーザーのようなフィードとプロとしての振る舞いに衝撃を受けたという。オフシーズンは海外旅行に、休日には美術館や博物館を訪れ、国外の文化に触れることも。
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
※『サッカーダイジェスト』2020年3月12日号より転載