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Jリーグ・国内

「“二度と帰るか!”という気持ちだった」古巣・横浜に帰還した水沼宏太が語る9年半前とこれから【独占インタビュー前編】

広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

2020.03.08

これまで4クラブを渡り歩いてきた。いかに自らを高められるかを常に考えて移籍を決断し「今がある」という。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

これまで4クラブを渡り歩いてきた。いかに自らを高められるかを常に考えて移籍を決断し「今がある」という。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

――今の横浜はアンジェ・ポステコグルー監督の下、『アタッキング・フットボール』を掲げる攻撃的なチームとなりました。対戦相手としてどんな印象を持っていましたか? 

「これまでのJリーグの中でも、あまりないチームだなという印象でした。ボス(ポステコグルー監督)が就任した最初のシーズン(18年)の開幕戦がセレッソとのゲームで、1―1だったんですけど、面白いサッカーをするなと」

――水沼選手も先発していました。 

「けっこう混乱させられたというか、どうやって守ろうかなと考えながら戦っているうちに、そのまま試合が終わった感じですかね。いずれにしても、やり辛かったのは確かです。その後のF・マリノスはさらに攻撃力が増して、サッカーもどんどん洗練されていった。どんな練習をしているのか、選手たちはどんなふうに考えてプレーしているんだろうとか、すごく気になっていました」
 
■ある程度はイメージ通りだが、試合の中の強度とか、想像以上のプレーだった

――現体制下の横浜は、これまでリーグ戦でC大阪と四度対戦して、1分3敗と一度も勝っていません。そのすべての試合に水沼選手は出場していますが、横浜戦はどういう対策をしていたのですか?

「それは、自分が話すことではないかなと(笑)。でも、F・マリノスからすれば、相手どうこうよりも、自分たちのサッカーをまず貫こうとする。そうすればするほど、10勝1分と無敗で駆け抜けた去年のラスト11戦みたいになるというか。だから相手のことは別に関係ないんじゃないかな。弱点や弱みを見せない、隙を与えない。そういうサッカーを最後はしていましたよね。相手が少しでも考えたら、すかさずボールを奪いに行く。みんなが同じ方向を向いて、チームがひとつになって、戦えている。これは本当に強いなと、外から見ていて思いました」

――実際に横浜の一員になって、印象通りでしたか?

「ある程度はイメージ通りでしたが、試合中の強度とか、想像以上のプレーをしているな、と。練習の集中力も本当に高くて、あっという間に終わるし、一人ひとりがチームのためにプレーできている。ああ、優勝するチームってこういう感じなんだなって。ここにいるみんなと一緒にサッカーができれば、すごく刺激をもらえるし、まだまだ自分も成長できると思える。だから、毎日がすごく楽しいですね」
 

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