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Jリーグ・国内

「“二度と帰るか!”という気持ちだった」古巣・横浜に帰還した水沼宏太が語る9年半前とこれから【独占インタビュー前編】

広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

2020.03.08

鳥栖に移籍した1年目の12年シーズンに、初めて横浜と対戦。「一番、気合の入った試合」で決勝点を挙げた。写真:滝川敏之(THE DIGEST写真部)

鳥栖に移籍した1年目の12年シーズンに、初めて横浜と対戦。「一番、気合の入った試合」で決勝点を挙げた。写真:滝川敏之(THE DIGEST写真部)

――昨季の横浜は、パス数やシュート数など様々なデータでリーグトップを記録。走行距離やスプリント回数も1位で、水沼選手は走力も持ち味だけに、自身でも“ハマる”と思いませんか?

「もちろんイメージはできているし、自分のプレーを見てオファーをしてくれたところもあるはず。とにかく、チームのためにやるだけです。自分のプレーを出すより、チームのために何ができるか。F・マリノスが去年よりも良いサッカーをするために、レベルアップするために呼んでもらったはずなので、その期待に応えたい。ハマると思うか、というより、ハマらなければいけない」

――起用ポジションは、4―3―3のウイングとトップ下で考えられていると思います。まずウイングに関して、横浜のこのポジションはドリブル突破に秀でる選手が重用される傾向にありますが、自身のアピールポイントについては?

「まず、ウイングで重視されるのがドリブルかというと、それは違うと思うんです。ラストパスを出したり、質の良いクロスを入れたり、中で合わせたり。どれだけ相手のペナルティエリアに侵入して、決定的な仕事をできるかが、F・マリノスのウイングの特長で、それに関しては、すごく自信がある。アシストになるクロスも、シュートも強みにしています。ウイングが得点に絡めなかったら、このチームのサッカーは機能しないので、自分のストロングポイントを存分に出していきたい」
 
――トップ下では、敵陣のギャップを突いてパスを引き出すなど、先ほども触れた豊富なスタミナをベースに、精力的な動きが求められます。

「真ん中は真ん中で、楽しいことがたくさんありますよね。チームのために走れば走るほど、動けば動くほど、パスを引き出せば引き出すほど、チームは回っていく。相手と味方をよく観察しながらのプレーは、楽しみだし、やりがいがある。トップ下にも魅力を感じています」

PROFILE
みずぬま・こうた/1990年2月22日生まれ、神奈川県出身。176センチ・72キロ。あざみ野FC―横浜Jrユース―横浜ユース(プロ以降はキャリアレコード参照)。J1通算252試合・32得点。J2通算50試合・7得点。J3通算9試合・3得点。約9年半ぶりにプロデビューを飾った古巣に帰還したアタッカーは、新体制発表会でトリコロールのユニホームに袖を通すと、「やっぱりF・マリノスが好きなんだなって」と実感。豊富なスタミナと正確な右足のキックがストロングポイントで、トップ下や両ウイングなど複数の攻撃的なポジションをハイレベルにこなす。チームのリーグ連覇などタイトル獲得の力になるべく、意欲満々だ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)  

※『サッカーダイジェスト』2020年3月12日号より転載
 

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