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日本代表

「暗黒の闇に落ちた兆候はない」ブラジル・メディアが改革に傾く独サッカー界に異論!?「W杯の失敗は代表チームの問題だ」

THE DIGEST編集部

2022.12.05

「ドイツには、今でも世界で最も優れたコーチが何人も存在し、トレーニング、テクノロジー、育成のスペシャリスト、そして世界の主要クラブで活躍する選手の、無限のリストがある。マヌエル・ノイアー、ヨシュア・キミッヒ、レオン・ゴレツカ、イルカイ・ギュンドアン、トーマス・ミュラー、セルジュ・ニャブリ、レロイ・ザネ、そして地球上で最も有望な攻撃的MFのひとりであるジャマル・ムシアラが、グループリーグを突破できないようなチームを構成していると思えない」
 
「バイエルンの一強体制はドイツ・サッカーの問題と言えるかもしれないが、それがW杯2大会連続敗退に繋がるとは思えない。それより、ドイツ代表が直面しているのは、ピッチ上での具体的な問題だ。世界のサッカーは、プレッシャーが以前とは別のレベルに引き上げられており、ユルゲン・クロップ、ユリアン・ナーゲルスマン、ハンジ・フリックらが正確に相手へプレスをかける能力で知られるチームを作り上げたが、DFBの選択は逆のものだった」

「2021 年まで代表チームの指揮権を与えられ続けたヨアヒム・レーブは、ドイツをスペイン式のチームに近づけたが、プレッシングに難があり、相手の速いトランジションを封じ込めることができず、自ゴールに近い位置での守備が脆弱だった。ドイツ人監督がクラブで実践していた最先端のサッカーを、代表チームは再現できなかった」

 こう指摘した同メディアは、カタールでのドイツ代表が、日本戦の前半で素晴らしいプレーを見せ、スペイン相手には美しい試合を展開し、コスタリカからは狙い通りの大量得点を奪ったことで、評価できる点は十分にあったとして、「W杯では失敗に終わったが、これは代表チームそのものの問題であり、ドイツ・サッカーが暗黒の闇に落ちた兆候ではない。それは、ブラジルがこれまでの8年間、貧困に喘ぐことなどなかったように」と締めている。

 ドイツ国内でも、代表チームのゼネラルマネジャーであるオリバー・ビアホフに対しては、厳しい視線が向けられているものの、昨年9月に監督に就任したばかりのフリックに対してはさほどではないという。歯に衣着せぬ物言いで有名なローター・マテウスも、日刊紙『BILD』で「彼はまだ16か月しか在任しておらず、今後、より良い未来へ代表チームを導いてくれると確信している」と語った。

 ドイツにとっての目下最大の目標は、自国開催となるEURO2024だ。これまで、ホストカントリーを務めたメジャーイベントでは、全てベスト4以上の成績を残している彼らにとって、名誉を取り戻す舞台となるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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