同じくバルセロナの『SPORT』紙は、「セルタは試合開始からすぐ、最上級のレベルにあるクボによって沈黙させられることとなった。日本人選手はフラン・ベルトランのミスでボールを得ると、ドリブルによって複数の“屍”を残した後、繊細なパスによってオジャルサバルのゴールをアシストした」と綴った。

　バスクの地元メディアでは、日刊紙『noticias de Gipuzkoa』が10点満点の採点で及第点の「６」。寸評では「彼のベストゲームではないが、それでも非常に良かった」と概ね好評価を下す。

　続けて同紙は「電撃的で競争力でもあり、ボールがラインの外に出るまで、常に追い求めた。素晴らしいパスの供給とゴールをアシストしたが、彼自身が優位な状況で迎えた得点機ではシュートを決められたはずだし、決めるべきところで、相手を粉砕しなければならなかった」と逸機を厳しく糾弾するも、記事の最後には「拍手喝采」と締めている。

　また、同メディアは別の記事でも「ドリブルからの完璧なアシスト」と先制時のプレーには賛辞を贈る一方で、「（決定機で）クボはセルタのGKイバン・ビジャールを打ち倒すことができず、フィニッシュで改善の余地があることを再認識させられた」と、相手にとどめを刺せなかったことにも言及し、課題を挙げた。
  　対して、チーム最高タイの評価「８」の高い採点を与えたのは、サッカー専門サイト『El Desmarque』で、「この試合で図抜けた選手の一人。プレッシングでは力強く、ボールを持った時の創造性は魔術的であり、そして相手守備陣の弱点を見つけてみせた」と絶賛した。

　しかし、別の記事では「クボは得点機を得たが、フィニッシュでプレーの選択を誤り、ペナルティボックス内で長く時間をかけ過ぎた」と、やはりこちらも逸機の場面に言及している。

　とはいえ、ラ・レアルの背番号14に注がれる注目は軒並み高く、今後もラ・リーガで存在感を発揮し続ける活躍を大いに期待したい。

構成●THE DIGEST編集部

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