今年最後のテニス四大大会「全米オープン」(8月26日~9月8日/アメリカ・ニューヨーク)が、かつてない賞金規模となる。大会主催者のUSTA(全米テニス協会)は、今大会の賞金総額が9000万ドル(約132億円)になることを発表。これは史上最高額だった昨年の7500万ドルから20%増で、記録更新である。
なかでも注目は、男女シングルス優勝者に与えられる500万ドル(約7億円)という破格の賞金だ。これは前年比約36%増。2024年大会では360万ドルだったため、わずか1年で140万ドルもの上乗せとなった。この金額は、準優勝者の2倍、ベスト4に残った選手と比べても約4倍にあたる。
賞金増はシングルスだけにとどまらない。新フォーマットで開催される混合ダブルスでは、優勝チームに100万ドル(約1億4700万円)が支払われることになった。これは前年(20万ドル)の実に5倍。出場予定リストにはエマ・ラドゥカヌ(イギリス)&カルロス・アルカラス(スペイン)や、エマ・ナバーロ(アメリカ)&ヤニック・シナー(イタリア)、イガ・シフィオンテク(ポーランド)&キャスパー・ルード(ノルウェー)など、男女のトップ選手が名を連ねており、シングルス本戦開幕前イベントとして、前週の8月19日・20日に開催される。
また、ダブルス部門でも賞金は軒並み増額。男子・女子ともに優勝チームには混合ダブルス同様の100万ドルが用意されている。
大幅な賞金増の背景には、四大大会の主催者と選手の間で続いていた報酬・待遇改善交渉がある。年初には、選手側が四大大会主催者へ嘆願書を提出し、大会収益における「不公平な報酬比率」の是正を訴えた。近年は上位選手と早期敗退選手の賞金格差縮小に重点が置かれてきたが、今回は上位層の賞金引き上げが進んだ。一方、USTAは賞金面だけでなく、旅費手当(1000ドル)や宿泊費(公式ホテル2室分または1日600ドル)、ストリング交換無料化(1ラウンド5本)といった制度を整え、包括的なサポート強化にも踏み出している。
さらに、今大会からは開幕が従来の月曜日ではなく日曜日に前倒しされ、日程にも変化が加えられる。これは全仏や全豪が採用している方式に倣ったもので、テレビ放映や観客動員への配慮とみられている。
過去最大の賞金総額を誇る2025年大会。果たしてこの“ビッグステージ”で頂点に立つのは誰か、注目が集まる。
【2025年全米オープン・賞金内訳】
(※1ドル=147円で換算、概算)
<男女シングルス>
優勝:500万ドル(約7億3500万円)
準優勝:250万ドル(約3億6750万円)
準決勝:126万ドル(約1億8522万円)
準々決勝:66万ドル(約9702万円)
4回戦:40万ドル(約5880万円)
3回戦:23万7000ドル(約3483万円)
2回戦:15万4000ドル(約2263万円)
1回戦:11万ドル(約1617万円)
<男女シングルス予選>
決勝:5万7200ドル(約840万円)
2回戦:4万1800ドル(約614万円)
1回戦:2万7500ドル(約404万円)
<男女ダブルス(1チームあたり)>
優勝:100万ドル(約1億4700万円)
準優勝:50万ドル(約7350万円)
準決勝:25万ドル(約3675万円)
準々決勝:12万5000ドル(約1837万円)
3回戦:7万5000ドル(約1102万円)
2回戦:4万5000ドル(約661万円)
1回戦:3万ドル(約441万円)
<混合ダブルス(1チームあたり)>
優勝:100万ドル(約1億4700万円)
準優勝:40万ドル(約5880万円)
準決勝:20万ドル(約2940万円)
準々決勝:10万ドル(約1470万円)
1回戦:2万ドル(約294万円)
構成●スマッシュ編集部
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なかでも注目は、男女シングルス優勝者に与えられる500万ドル(約7億円)という破格の賞金だ。これは前年比約36%増。2024年大会では360万ドルだったため、わずか1年で140万ドルもの上乗せとなった。この金額は、準優勝者の2倍、ベスト4に残った選手と比べても約4倍にあたる。
賞金増はシングルスだけにとどまらない。新フォーマットで開催される混合ダブルスでは、優勝チームに100万ドル(約1億4700万円)が支払われることになった。これは前年(20万ドル)の実に5倍。出場予定リストにはエマ・ラドゥカヌ(イギリス)&カルロス・アルカラス(スペイン)や、エマ・ナバーロ(アメリカ)&ヤニック・シナー(イタリア)、イガ・シフィオンテク(ポーランド)&キャスパー・ルード(ノルウェー)など、男女のトップ選手が名を連ねており、シングルス本戦開幕前イベントとして、前週の8月19日・20日に開催される。
また、ダブルス部門でも賞金は軒並み増額。男子・女子ともに優勝チームには混合ダブルス同様の100万ドルが用意されている。
大幅な賞金増の背景には、四大大会の主催者と選手の間で続いていた報酬・待遇改善交渉がある。年初には、選手側が四大大会主催者へ嘆願書を提出し、大会収益における「不公平な報酬比率」の是正を訴えた。近年は上位選手と早期敗退選手の賞金格差縮小に重点が置かれてきたが、今回は上位層の賞金引き上げが進んだ。一方、USTAは賞金面だけでなく、旅費手当(1000ドル)や宿泊費(公式ホテル2室分または1日600ドル)、ストリング交換無料化(1ラウンド5本)といった制度を整え、包括的なサポート強化にも踏み出している。
さらに、今大会からは開幕が従来の月曜日ではなく日曜日に前倒しされ、日程にも変化が加えられる。これは全仏や全豪が採用している方式に倣ったもので、テレビ放映や観客動員への配慮とみられている。
過去最大の賞金総額を誇る2025年大会。果たしてこの“ビッグステージ”で頂点に立つのは誰か、注目が集まる。
【2025年全米オープン・賞金内訳】
(※1ドル=147円で換算、概算)
<男女シングルス>
優勝:500万ドル(約7億3500万円)
準優勝:250万ドル(約3億6750万円)
準決勝:126万ドル(約1億8522万円)
準々決勝:66万ドル(約9702万円)
4回戦:40万ドル(約5880万円)
3回戦:23万7000ドル(約3483万円)
2回戦:15万4000ドル(約2263万円)
1回戦:11万ドル(約1617万円)
<男女シングルス予選>
決勝:5万7200ドル(約840万円)
2回戦:4万1800ドル(約614万円)
1回戦:2万7500ドル(約404万円)
<男女ダブルス(1チームあたり)>
優勝:100万ドル(約1億4700万円)
準優勝:50万ドル(約7350万円)
準決勝:25万ドル(約3675万円)
準々決勝:12万5000ドル(約1837万円)
3回戦:7万5000ドル(約1102万円)
2回戦:4万5000ドル(約661万円)
1回戦:3万ドル(約441万円)
<混合ダブルス(1チームあたり)>
優勝:100万ドル(約1億4700万円)
準優勝:40万ドル(約5880万円)
準決勝:20万ドル(約2940万円)
準々決勝:10万ドル(約1470万円)
1回戦:2万ドル(約294万円)
構成●スマッシュ編集部
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