女子テニスツアーのWTA1000シリーズ「シンシナティ・オープン」(8月7日~18日/アメリカ・シンシナティ/ハードコート)は現地11日に大会5日目を迎え、シングルス3回戦に予選勝者で世界ランキング94位の伊藤あおいが登場。第6シードで同6位のマディソン・キーズ(アメリカ)と対戦したが、4-6、0-6で完敗し、同大会初のベスト16進出はならなかった。
予選から出場した先日の「ナショナルバンク・オープン」(7月27日~8月7日/カナダ・モントリオール/WTA1000)でトップ10選手のジャスミン・パオリーニ(イタリア/現9位)から金星を挙げるなど怒涛の快進撃を演じて3回戦へ進出し、キャリア初のトップ100入りを達成した21歳の伊藤。休む間もなく臨んだ今大会でも自称する「へにょへにょテニス」で素晴らしい戦いぶりを見せてきた。
予選2試合を勝ち抜いて本戦入りすると、1回戦では格上のエレナ・ガブリエラ・ルース(ルーマニア/同66位)にストレート勝ち。さらに2回戦では2021年全仏オープン(クレー/四大大会)準優勝者で元世界11位のアナスタシア・パブリチェンコワ(ロシア/現33位)を6-1、4-6、6-4のフルセットで破り、四大大会に次ぐグレードのWTA1000で2大会連続となる3回戦へ駒を進めていた。
3回戦で伊藤が対峙したのはこれまでにツアー10勝を挙げ、今年1月の全豪オープンで四大大会初優勝を飾った30歳の名手キーズだ。両者は今回が初対戦。ツアーの舞台に上がってまだ1年足らずの伊藤が、再びトップ10相手にどのようなテニスを見せるのか大きな注目が集まっていた。
試合は伊藤がオープニングゲームからアグレッシブに打ってくるキーズの力強いショットに押されていきなりブレークを献上するも、キーズも直後の第2ゲームで精彩を欠き、伊藤がすぐにブレークバック。しかし2-2で迎えた第5ゲームでダブルフォールトから崩れて再びサービスダウンを喫すと、伊藤は第7ゲームでもミスを連発して3度目のブレークを許してしまう。第8ゲームで1つブレークを返し、続く第9ゲームでも相手のセットポイントを凌ぐ粘りを見せた伊藤だったが、キーズの2度目のサービング・フォー・ザ・セットとなった第10ゲームはブレークバックできず、41分で第1セットを落とした。
第2セットは伊藤が終始苦しい展開を強いられた。ミスを全く恐れずに攻めてくるキーズを最後まで止められず、このセットは1ゲームも奪えないまま勝負あり。わずか62分で3回戦敗退となった。
それでもモントリオールとシンシナティの2つの大舞台で結果を残せたことは、伊藤にとって大きな自信となったはずだ。次戦はいよいよ今季最後の四大大会「全米オープン」(8月24日~9月7日)。"へにょへにょテニス"で女子ツアーに凄まじいインパクトを与えている伊藤が、ニューヨークでも旋風を巻き起こしてくれることを期待したい。
文●中村光佑
【動画】伊藤VSキーズの「シンシナティ・オープン」3回戦ハイライト
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予選2試合を勝ち抜いて本戦入りすると、1回戦では格上のエレナ・ガブリエラ・ルース(ルーマニア/同66位)にストレート勝ち。さらに2回戦では2021年全仏オープン(クレー/四大大会)準優勝者で元世界11位のアナスタシア・パブリチェンコワ(ロシア/現33位)を6-1、4-6、6-4のフルセットで破り、四大大会に次ぐグレードのWTA1000で2大会連続となる3回戦へ駒を進めていた。
3回戦で伊藤が対峙したのはこれまでにツアー10勝を挙げ、今年1月の全豪オープンで四大大会初優勝を飾った30歳の名手キーズだ。両者は今回が初対戦。ツアーの舞台に上がってまだ1年足らずの伊藤が、再びトップ10相手にどのようなテニスを見せるのか大きな注目が集まっていた。
試合は伊藤がオープニングゲームからアグレッシブに打ってくるキーズの力強いショットに押されていきなりブレークを献上するも、キーズも直後の第2ゲームで精彩を欠き、伊藤がすぐにブレークバック。しかし2-2で迎えた第5ゲームでダブルフォールトから崩れて再びサービスダウンを喫すと、伊藤は第7ゲームでもミスを連発して3度目のブレークを許してしまう。第8ゲームで1つブレークを返し、続く第9ゲームでも相手のセットポイントを凌ぐ粘りを見せた伊藤だったが、キーズの2度目のサービング・フォー・ザ・セットとなった第10ゲームはブレークバックできず、41分で第1セットを落とした。
第2セットは伊藤が終始苦しい展開を強いられた。ミスを全く恐れずに攻めてくるキーズを最後まで止められず、このセットは1ゲームも奪えないまま勝負あり。わずか62分で3回戦敗退となった。
それでもモントリオールとシンシナティの2つの大舞台で結果を残せたことは、伊藤にとって大きな自信となったはずだ。次戦はいよいよ今季最後の四大大会「全米オープン」(8月24日~9月7日)。"へにょへにょテニス"で女子ツアーに凄まじいインパクトを与えている伊藤が、ニューヨークでも旋風を巻き起こしてくれることを期待したい。
文●中村光佑
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