男子テニスのITF(国際テニス連盟)ワールドツアー「SBCドリームテニス国際大会」(9月16日~21日/賞金総額3万ドル/M25)が群馬県高崎市の清水善造メモリアルテニスコート(ハード)で開催。最終日の21日にシングルス決勝を行ない、第8シードの内田海智(世界ランク512位)がノーシードから勝ち上がった白石光(514位)を6-4、6-3で下し、今シーズン初優勝を飾った。
ITFツアーはATPツアーやATPチャレンジャーの下部ツアーに当たり、世界を目指す若手が最初の足掛かりとしてチャレンジする他、ケガなどでランキングを落とした選手が復活を図る舞台にもなっている。
今大会では内田、白石、第6シードの熊坂拓哉(475位)の日本勢3人がベスト4入り。準決勝で熊坂を破った内田と、第2シードのシン・サンフイ(韓国/383位)に競り勝った白石が決勝で顔を合わせた。
試合は内田が先に流れをつかみ、白石が追いすがる展開。第1セットは内田が第4ゲームでブレークに成功し、白石が終盤の第9ゲームでブレークバックしてタイにするが、続く白石のサービスを内田が破り返して6-4。
第2セットは白石が第1ゲームでブレークしたのを皮切りに、互いにブレークし合うシーソーゲームに突入。白石は2つ、内田は3つのブレークに成功し、結局内田が6-3で競り勝った。
内田は試合を通じて12本のサービスエースを決め、それでいて1stサービスの確率が70%以上と安定。本人も「特に最近改良したサーブが良く、サーブからのポイント獲得率を高められた」と語る通り、サービス力の差が結果に表れた形となった。
内田のITF大会優勝は昨年6月の韓国・昌原M25以来で通算13勝目。内田といえばかつて日本代表にも名を連ね、23年には自己最高位147位を記録した有力選手だ。31歳となり、今はランキングを落としているが、この大会の前の札幌M25で2週連続準優勝、そして今週は優勝と、復調の兆しを見せている。
「今後は戦いの場をチャレンジャーに移してグランドスラムの予選にかかるランキングまで戻したい」と、力強く復活を誓った。
なお前日に行なわれたダブルス決勝は、齋藤惠佑/山中太陽が大岐優斗/ビツウンテアン零朗をマッチタイブレークの末に破って優勝。齋藤はITFダブルス4勝目、山中は2勝目で、2人のペアでは初タイトルとなった。
【シングルス決勝結果(21日開催)】
○内田海智(富士薬品)[8] 6-4 6-3 白石光(SBCメディカルグループ)●
【ダブルス決勝結果(20日開催)】
○齋藤惠佑/山中太陽(富士住建/EMシステムズ) 7-6(4) 4-6 [10-8] 大岐優斗/ビツウンテアン零朗(いちご/TPPトレーニングスタジオ)●
※[ ]内の数字はシード順位
構成●スマッシュ編集部
【画像】日本代表として戦う内田海智ほか、デビスカップ2023「日本対ポーランド」熱闘スナップ集!
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今大会では内田、白石、第6シードの熊坂拓哉(475位)の日本勢3人がベスト4入り。準決勝で熊坂を破った内田と、第2シードのシン・サンフイ(韓国/383位)に競り勝った白石が決勝で顔を合わせた。
試合は内田が先に流れをつかみ、白石が追いすがる展開。第1セットは内田が第4ゲームでブレークに成功し、白石が終盤の第9ゲームでブレークバックしてタイにするが、続く白石のサービスを内田が破り返して6-4。
第2セットは白石が第1ゲームでブレークしたのを皮切りに、互いにブレークし合うシーソーゲームに突入。白石は2つ、内田は3つのブレークに成功し、結局内田が6-3で競り勝った。
内田は試合を通じて12本のサービスエースを決め、それでいて1stサービスの確率が70%以上と安定。本人も「特に最近改良したサーブが良く、サーブからのポイント獲得率を高められた」と語る通り、サービス力の差が結果に表れた形となった。
内田のITF大会優勝は昨年6月の韓国・昌原M25以来で通算13勝目。内田といえばかつて日本代表にも名を連ね、23年には自己最高位147位を記録した有力選手だ。31歳となり、今はランキングを落としているが、この大会の前の札幌M25で2週連続準優勝、そして今週は優勝と、復調の兆しを見せている。
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なお前日に行なわれたダブルス決勝は、齋藤惠佑/山中太陽が大岐優斗/ビツウンテアン零朗をマッチタイブレークの末に破って優勝。齋藤はITFダブルス4勝目、山中は2勝目で、2人のペアでは初タイトルとなった。
【シングルス決勝結果(21日開催)】
○内田海智(富士薬品)[8] 6-4 6-3 白石光(SBCメディカルグループ)●
【ダブルス決勝結果(20日開催)】
○齋藤惠佑/山中太陽(富士住建/EMシステムズ) 7-6(4) 4-6 [10-8] 大岐優斗/ビツウンテアン零朗(いちご/TPPトレーニングスタジオ)●
※[ ]内の数字はシード順位
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