間もなく開幕する女子テニスツアーのWTA1000シリーズ「中国オープン」(9月24日~10月5日/中国・北京/ハードコート)にディフェンディングチャンピオンとして出場する世界ランキング3位のココ・ガウフ(アメリカ/21歳)。先の北米ハードコートシリーズでは、4回戦で大坂なおみ(元1位/現14位)に完敗した自国開催の四大大会「全米オープン」を含め不安定なプレーに終始したが、今はもう気持ちを切り替えている様子だ。
7月末のモントリオール大会(カナダ/WTA1000)では、初戦で23本のダブルフォールトを犯すなどサービスに苦しみ、その後も“米国勢ナンバー1”としての重圧に直面したというガウフだが、今年6月の全仏オープンで優勝できたことが「大きな重荷を取り除いて」くれ、「残りのシーズンへのプレッシャーはもうない」と胸を張る。全米終了後にしばしテニスを離れた21歳は北京到着後の記者会見で次のように語った。
「なぜかはわからないけど、毎年シーズンの終盤は何かいつもとは違う感覚がある。今大会は私がディフェンディングチャンピオンということになるけど、その実感もない。もちろん“この大会が大事じゃない”とかではないけど、重圧が薄れているのは確か。
特に良いシーズンを送った後だと、余計にそう感じる。昨年の今頃はビッグタイトルを獲れていなかったから、よりプレッシャーを強く感じていた。今は自分の気持ちがどうなのかよくわからない部分もあるけど、その時と比べると冷静になれている」
先月には昨季終盤に招聘したマット・デイリー氏(アメリカ/46歳)とのコーチ契約を解消したガウフ。その直後には過去にサービスの課題を抱えていたアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ/現1位)の技術改善をサポートしたことでも知られる元プロテニス選手のギャビン・マクミラン氏(アメリカ/55歳)をチームに迎え入れ、現在も協力関係を継続している。
「元々入っていた予定」により今大会には帯同していないマクミラン氏との新タッグについて、ガウフはここまでの手応えをこう明かしている。
「彼のコーチングは学びの多い経験になった。私にとっては難しい挑戦だったけど、技術面よりもメンタル面で苦労して、色々なことに自信を失ってしまっていたから、全米で本来の自分を取り戻そうと思った。そうした経験を得られたことは今後に向けての自信になると思う」
そして最後にガウフは約3週間ぶりの実戦となる今大会への意気込みをこう口にした。
「全米の2週目で、本当に気持ちが落ち込んだ瞬間があった。でも今はリフレッシュして幸せを感じているし、また自分を信じ直したいとも思っている。今回は新たな気持ちで、どんなプレーができるのかが楽しみ。この大会も“トレーニングの一環”みたいな感じで捉えているけど、結果がどうなるか見てみたい」
なお今回の中国OPはシード勢が1回戦免除。第2シードで出場するガウフはルシア・ブロンゼッティ(イタリア/同73位)とカミラ・ラヒモワ(ロシア/同89位)のどちらかと対戦する。
文●中村光佑
【画像】ガウフら、2025全米オープンを戦う女子トップ選手たちの厳選フォト
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【関連記事】サバレンカの元コーチと新タッグを結成したガウフに本人がエール! かつての恩師へ「彼のおかげで救われた」と感謝も<SMASH>
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「なぜかはわからないけど、毎年シーズンの終盤は何かいつもとは違う感覚がある。今大会は私がディフェンディングチャンピオンということになるけど、その実感もない。もちろん“この大会が大事じゃない”とかではないけど、重圧が薄れているのは確か。
特に良いシーズンを送った後だと、余計にそう感じる。昨年の今頃はビッグタイトルを獲れていなかったから、よりプレッシャーを強く感じていた。今は自分の気持ちがどうなのかよくわからない部分もあるけど、その時と比べると冷静になれている」
先月には昨季終盤に招聘したマット・デイリー氏(アメリカ/46歳)とのコーチ契約を解消したガウフ。その直後には過去にサービスの課題を抱えていたアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ/現1位)の技術改善をサポートしたことでも知られる元プロテニス選手のギャビン・マクミラン氏(アメリカ/55歳)をチームに迎え入れ、現在も協力関係を継続している。
「元々入っていた予定」により今大会には帯同していないマクミラン氏との新タッグについて、ガウフはここまでの手応えをこう明かしている。
「彼のコーチングは学びの多い経験になった。私にとっては難しい挑戦だったけど、技術面よりもメンタル面で苦労して、色々なことに自信を失ってしまっていたから、全米で本来の自分を取り戻そうと思った。そうした経験を得られたことは今後に向けての自信になると思う」
そして最後にガウフは約3週間ぶりの実戦となる今大会への意気込みをこう口にした。
「全米の2週目で、本当に気持ちが落ち込んだ瞬間があった。でも今はリフレッシュして幸せを感じているし、また自分を信じ直したいとも思っている。今回は新たな気持ちで、どんなプレーができるのかが楽しみ。この大会も“トレーニングの一環”みたいな感じで捉えているけど、結果がどうなるか見てみたい」
なお今回の中国OPはシード勢が1回戦免除。第2シードで出場するガウフはルシア・ブロンゼッティ(イタリア/同73位)とカミラ・ラヒモワ(ロシア/同89位)のどちらかと対戦する。
文●中村光佑
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