男子テニスツアーのATP500シリーズ「中国オープン」(9月25日~10月1日/中国・北京/ハードコート)は大会最終日の現地1日にシングルス決勝を実施。第1シードのヤニック・シナー(イタリア/世界ランキング2位)が、ツアー決勝に初進出した19歳の新鋭ラーナー・ティエン(アメリカ/同52位)に6-2、6-2で完勝し、今季3勝目を飾った。
24歳のシナーはディフェンディングチャンピオンとして臨んだ先の「全米オープン」決勝でライバルのカルロス・アルカラス(スペイン/22歳)に敗れて大会連覇を逃し、昨年6月から65週間にわたり維持してきた世界1位から陥落。それでも全米以来約3週間ぶりの実戦となった今大会ではさすがの強さを見せた。
1回戦で元世界3位のマリン・チリッチ(クロアチア/同97位)に快勝すると、その後もテレンス・アトマネ(フランス/同61位)、ファビアン・マロジャン(ハンガリー/同52位)、アレックス・デミノー(オーストラリア/同7位)といった実力者たちを連破。決勝では今年1月の「全豪オープン」で予選からベスト16に進出し、前週の「杭州オープン」(中国・杭州/ハード/ATP250)でも8強入りした成長著しいティーンエイジャー、ティエンとの初対決を迎えた。
試合は今季2つのタイトルをいずれも最高峰の四大大会(全豪とウインブルドン)で獲得したシナーが、大ブレーク中の19歳を相手に終始コントロール。持ち前の強打でティエンを左右に大きく揺さぶって計4度のブレークに成功し、反対にサービスゲームでは2本のブレークポイントをセーブして1時間12分で試合を締めた。
シナーにとってはこれが2023年以来2年ぶり2度目の中国オープン優勝。ノバク・ジョコビッチ(セルビア/6回)とラファエル・ナダル(スペイン/2回)に次いで同大会を複数回制した3人目の選手となった。ツアー21勝目を挙げたシナーはオンコートインタビューでチームメンバーへの感謝を表しつつ、次のように喜びを語った。
「ここは僕にとって本当に特別な場所。僕のことを理解し、日々共に取り組んでくれているチームのみんなには感謝している。ここには来られなかったチームスタッフも自宅からこの瞬間を見てくれているといいなと思う。このトロフィーを掲げられた喜びをみんなで分かち合えることが本当にうれしい」
シナーの次戦は1日に開幕した「ロレックス上海マスターズ」(中国・上海/ハード/ATP1000)。中国オープンと同週に開催された「木下グループジャパンオープンテニス」(日本・東京/ハード/ATP500)を制した1位のアルカラスが上海欠場を表明したため、2位のシナーが第1シードに繰り上がり、初戦の2回戦(シード勢は1回戦免除)では49位のダニエル・アルトマイヤー(ドイツ)と対戦する。先日「下痢による軽度の脱水症状」に見舞われたというシナーの体調が少々心配だが、この勢いのまま上海でも活躍を期待したい。
文●中村光佑
【動画】シナーがティエンを破って優勝!「中国オープン」決勝ハイライト
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24歳のシナーはディフェンディングチャンピオンとして臨んだ先の「全米オープン」決勝でライバルのカルロス・アルカラス(スペイン/22歳)に敗れて大会連覇を逃し、昨年6月から65週間にわたり維持してきた世界1位から陥落。それでも全米以来約3週間ぶりの実戦となった今大会ではさすがの強さを見せた。
1回戦で元世界3位のマリン・チリッチ(クロアチア/同97位)に快勝すると、その後もテレンス・アトマネ(フランス/同61位)、ファビアン・マロジャン(ハンガリー/同52位)、アレックス・デミノー(オーストラリア/同7位)といった実力者たちを連破。決勝では今年1月の「全豪オープン」で予選からベスト16に進出し、前週の「杭州オープン」(中国・杭州/ハード/ATP250)でも8強入りした成長著しいティーンエイジャー、ティエンとの初対決を迎えた。
試合は今季2つのタイトルをいずれも最高峰の四大大会(全豪とウインブルドン)で獲得したシナーが、大ブレーク中の19歳を相手に終始コントロール。持ち前の強打でティエンを左右に大きく揺さぶって計4度のブレークに成功し、反対にサービスゲームでは2本のブレークポイントをセーブして1時間12分で試合を締めた。
シナーにとってはこれが2023年以来2年ぶり2度目の中国オープン優勝。ノバク・ジョコビッチ(セルビア/6回)とラファエル・ナダル(スペイン/2回)に次いで同大会を複数回制した3人目の選手となった。ツアー21勝目を挙げたシナーはオンコートインタビューでチームメンバーへの感謝を表しつつ、次のように喜びを語った。
「ここは僕にとって本当に特別な場所。僕のことを理解し、日々共に取り組んでくれているチームのみんなには感謝している。ここには来られなかったチームスタッフも自宅からこの瞬間を見てくれているといいなと思う。このトロフィーを掲げられた喜びをみんなで分かち合えることが本当にうれしい」
シナーの次戦は1日に開幕した「ロレックス上海マスターズ」(中国・上海/ハード/ATP1000)。中国オープンと同週に開催された「木下グループジャパンオープンテニス」(日本・東京/ハード/ATP500)を制した1位のアルカラスが上海欠場を表明したため、2位のシナーが第1シードに繰り上がり、初戦の2回戦(シード勢は1回戦免除)では49位のダニエル・アルトマイヤー(ドイツ)と対戦する。先日「下痢による軽度の脱水症状」に見舞われたというシナーの体調が少々心配だが、この勢いのまま上海でも活躍を期待したい。
文●中村光佑
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