同性愛者であることを公表している女子テニス元世界ランキング8位のダリア・カサキナ(オーストラリア/29歳/現62位)が、長年交際してきた女子フィギュアスケート選手のナタリア・ザビアコ氏(ロシア・エストニア/31歳)との結婚式を挙げた。そこに出席した2人のウクライナ人選手が同胞から厳しい批判を浴び、テニス界に波紋が広がっている。
騒動の発端となったのは、ウクライナ出身のオレクサンドラ・オリイニコワ(25歳/現45位)が、自身のインスタグラムのストーリーズ(24時間で自動消去)に投稿したメッセージだった。
投稿でオリイニコワは、同郷のユリア・スタロドゥブツェワ(26歳/同59位)とナディア・キチェノク(32歳/ダブルス元29位/現71位)がカサキナの結婚式に出席し、数人のロシア出身選手らと楽しそうに談笑したり踊ったりする様子がネット上に出回ったことに言及。自国が戦時下にある現状を踏まえ、皮肉を交えて批判の言葉を綴った。
「あなたたち、あんなに楽しそうに踊っていたのを見ると、ずいぶん元気があるみたいね。そのエネルギーを募金活動にでも使ったらどう? あなたたちの影響力があれば、不足している5,000ドル(約81万円)なんてすぐに集められるはずよ。そうしないのは、ロシア人の友人との関係が気まずくなるからなのかしら?」
この投稿は瞬く間に拡散され、テニスファンの間では賛否両論が巻き起こった。約4年以上にわたり戦争が続く中で、ロシア出身選手との交流は不適切だとしてオリイニコワの主張を支持する声がある一方、「カサキナは他のロシア出身選手とは事情が異なる」と擁護する意見も数多く寄せられた。
それはカサキナがロシア出身ながら、母国によるウクライナ侵攻を一貫して非難し、プーチン政権への批判的な姿勢を公に示してきたからだ。彼女は昨年3月に国籍をオーストラリアへ変更し、現在は同国選手としてツアーを転戦している。
そうした姿勢はウクライナ人選手からも一定の理解を得ており、侵攻開始以降、ロシア・ベラルーシ出身選手との握手を拒否し続けてきたマルタ・コスチュク(現11位)もカサキナの反戦姿勢を高く評価していることで知られる。実際、コスチュクは過去に自身のSNSで「ロシアを『侵略者』と呼び、それに従った行動を取る選手は尊敬に値します」と投稿し、カサキナへの支持を表明していた。
しかし、オリイニコワは父親が前線で従軍していることもあり、同胞2人の結婚式出席を看過できなかったようだ。今回の厳しい批判の背景には、そうした個人的な事情も影響しているとみられる。
文●中村光佑
【画像】カサキナが愛するパートナーと迎えた結婚式の模様
【関連記事】ウクライナ人選手オリイニコワにとって「大きな意味を持つ」1勝――戦地から帰還した父が次の試合を観戦予定<SMASH>
【関連記事】ロシアのカサキナがオーストラリアの永住権を取得し国籍変更を発表「新たな故郷を代表してプレーすることを誇りに思います」<SMASH>
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「あなたたち、あんなに楽しそうに踊っていたのを見ると、ずいぶん元気があるみたいね。そのエネルギーを募金活動にでも使ったらどう? あなたたちの影響力があれば、不足している5,000ドル(約81万円)なんてすぐに集められるはずよ。そうしないのは、ロシア人の友人との関係が気まずくなるからなのかしら?」
この投稿は瞬く間に拡散され、テニスファンの間では賛否両論が巻き起こった。約4年以上にわたり戦争が続く中で、ロシア出身選手との交流は不適切だとしてオリイニコワの主張を支持する声がある一方、「カサキナは他のロシア出身選手とは事情が異なる」と擁護する意見も数多く寄せられた。
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そうした姿勢はウクライナ人選手からも一定の理解を得ており、侵攻開始以降、ロシア・ベラルーシ出身選手との握手を拒否し続けてきたマルタ・コスチュク(現11位)もカサキナの反戦姿勢を高く評価していることで知られる。実際、コスチュクは過去に自身のSNSで「ロシアを『侵略者』と呼び、それに従った行動を取る選手は尊敬に値します」と投稿し、カサキナへの支持を表明していた。
しかし、オリイニコワは父親が前線で従軍していることもあり、同胞2人の結婚式出席を看過できなかったようだ。今回の厳しい批判の背景には、そうした個人的な事情も影響しているとみられる。
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