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海外テニス

39歳ジョコビッチ全米OP初戦敗退の衝撃! 名将ギルバートが提言する「復活への処方箋」<SMASH>

スマッシュ編集部

2026.09.04

四大大会で史上最多24勝を誇るジョコビッチ(左)が初戦敗退を喫するのは20年ぶり。39歳という年齢に限界を唱える声も聞かれるが名将ギルバート(右)は改善される余地は残っていると考える。(C)Getty Images

四大大会で史上最多24勝を誇るジョコビッチ(左)が初戦敗退を喫するのは20年ぶり。39歳という年齢に限界を唱える声も聞かれるが名将ギルバート(右)は改善される余地は残っていると考える。(C)Getty Images

 現在開催中のテニス四大大会「全米オープン」(8月30日~9月12日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)で、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/現世界ランキング5位)が初戦敗退を喫した。39歳のレジェンドに何が起きているのか、テニス界でさまざまな議論が巻き起こっている。

 マリアノ・ナボーネ(アルゼンチン/同49位)を相手に4時間36分の死闘を繰り広げたジョコビッチは、フルセットの末に敗れた。四大大会での1回戦敗退は20年ぶり。第4セットでは一時リードを奪ったものの、終盤に身体的な問題に苦しみ、最終2セットを落として力尽きた。

 近年、彼は四大大会にピークを合わせるため、出場数を意図的に絞ってきた。今季もここまで四大大会とATP1000の3大会で計7大会、21試合。肉体をフレッシュに保つ戦略だが、全豪で準優勝したものの、全仏は3回戦、ウインブルドンは4強にとどまり、全米前哨戦の「シンシナティ・オープン」では初戦で姿を消していた。

 この現状を受け、かつてアンドレ・アガシ(アメリカ)やアンディ・マリー(イギリス)らを指導したブラッド・ギルバート(アメリカ)氏が、ポッドキャスト番組『The Big T Podcast』で提言を行なった。

 同氏はまず、全盛期のジョコビッチが長丁場で放っていた威圧感を、独特の比喩で表現している。

「長い試合では、ノバクはカジノのようなものだと感じていた。彼はただ、相手からチップを取り続ける。試合が長引けば長引くほど、相手はさらに賭け続け、チップを買い足して勝負を続けなければならないような気持ちにさせられる。たとえ調子が良くなくても、ノバクはそうした試合でどんな苦境にも耐えることができた」
 
 しかし、そうした強さにも変化が生じているとみる。そして、今後に向けて必要なのは、プレースタイルそのものを変えることではないという。

「もし私がノバクと話すなら、変えるべき大きなポイントは、彼が圧倒的な強さを誇っていた3年前や5年前と同じスケジュールでプレーしていることだと思う」

「今の彼は準備不足だと感じる。もっと多くの試合に出場し、もっと実戦を積む必要がある。こんなことを言うのは奇妙に聞こえるけれどね」

 年齢を重ねるほど実戦感覚の重要性は増すと考えるギルバート氏。ロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)、マリーらも同じ問題に直面したと指摘し、その意図を説明した。

「なぜ私がそう言うかというと、シンシナティで優勝することが目的なのではなく、試合を戦える状態、試合に対応できる状態を作ることが重要だからだ。試合数がそれほど多くないと、ただスイッチを入れるというのは簡単ではない」

 もっとも、試合数を増やせば解決するとも限らない。身体的な問題を抱える39歳にとって、出場増は肉体への負担にもなるからだ。

 次戦は過去6度優勝と相性の良い「中国オープン」(9月30日~10月6日/中国・北京/ATP500)の予定だ。全米で早期敗退を喫したレジェンドは、ここからどのようなスケジュールを選択するのか。今後の決断が注目される。

構成●スマッシュ編集部

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