開催中の女子テニスツアー公式戦「中国オープン」(9月30日~10月11日/中国・北京/ハードコート/WTA1000)でシングルス4回戦敗退を喫した世界ランキング4位のココ・ガウフ(アメリカ/22歳)が、ネット上で人種差別的な誹謗中傷にさらされていることを明かすとともに、精神的に疲弊していることを告白した。
発端は、現地5日に行なわれた3回戦での出来事だった。ガウフは本戦ワイルドカード(主催者推薦)で出場した中国の16歳スン・シンラン(現582位)と対戦し、7-5、6-1のストレート勝ちを収めたが、第1セット終盤のビデオ判定を巡る騒動が物議を醸している。
ガウフの4-5で迎えた第10ゲーム、15-15でのラリー中にコート脇の電子広告ボードが点滅したが、プレーはそのまま続行。ネットに詰めたガウフがボレーを浮かせてしまい、スンがそのチャンスボールを打とうとした瞬間、ガウフは手を挙げてプレーを止めようとした。
スンはクロスコートへウイナーを決めたが、その後のビデオ判定でガウフの訴えが認められ、ポイントのやり直しが決定。再開後のポイントをガウフが制すと、そのままサービスをキープし、5-5に追いついた。
この判定を巡ってネット上ではガウフに対する批判が相次ぎ、中には人種差別的なコメントも寄せられた。これを受け、ガウフは試合後に自身のSNSで「最初に光がちらついた時は確信が持てませんでしたが、再び点滅した時に見間違いではないと確信し、手を挙げました」と経緯を説明。「私にはどうすることもできませんでした。ルールで認められているのに、私の行為を不公平だと言うのは馬鹿げています」と反論した。
「私のことを嫌いになっても、今回の出来事について意見が違っていても構いませんが、人種差別的な発言をする必要はないでしょう。この数時間で届いた人種差別的なコメントやダイレクトメッセージの数は異常なほどです。私は不正行為をする人間でも、泥棒でもありません」
その後、ガウフは現地7日の4回戦で第13シードのエリーズ・メルテンス(ベルギー/同19位)に3-6、3-6で敗れ、ベスト8進出はならず。敗戦後の会見で一連の誹謗中傷について問われたガウフは、「正直に言うと、精神的にかなり疲れました」と心境を吐露しつつ、「私ではどうすることもできないので、今は携帯の電源を切って、気持ちを切り替えるだけです」と淡々と続けた。
一方、この日の自身のパフォーマンスについては、次のように振り返った。「今日は動きが良くなく、少し精彩を欠いてしまいました。それが一番の敗因だと思います」
また同7日、ガウフは大会連覇が懸かっていたWTA1000大会「東風ボヤ 武漢オープン」(10月12日~18日/中国・武漢/ハード)の欠場を発表。大会インスタグラムのストーリーズ(24時間で自動消去される投稿)を通じ、「長いシーズンを戦ってきたので、休養と回復の時間が必要です」と説明している。
文●中村光佑
【動画】ラリー中に電子広告ボードが作動、ガウフの訴えで判定が覆った場面
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発端は、現地5日に行なわれた3回戦での出来事だった。ガウフは本戦ワイルドカード(主催者推薦)で出場した中国の16歳スン・シンラン(現582位)と対戦し、7-5、6-1のストレート勝ちを収めたが、第1セット終盤のビデオ判定を巡る騒動が物議を醸している。
ガウフの4-5で迎えた第10ゲーム、15-15でのラリー中にコート脇の電子広告ボードが点滅したが、プレーはそのまま続行。ネットに詰めたガウフがボレーを浮かせてしまい、スンがそのチャンスボールを打とうとした瞬間、ガウフは手を挙げてプレーを止めようとした。
スンはクロスコートへウイナーを決めたが、その後のビデオ判定でガウフの訴えが認められ、ポイントのやり直しが決定。再開後のポイントをガウフが制すと、そのままサービスをキープし、5-5に追いついた。
この判定を巡ってネット上ではガウフに対する批判が相次ぎ、中には人種差別的なコメントも寄せられた。これを受け、ガウフは試合後に自身のSNSで「最初に光がちらついた時は確信が持てませんでしたが、再び点滅した時に見間違いではないと確信し、手を挙げました」と経緯を説明。「私にはどうすることもできませんでした。ルールで認められているのに、私の行為を不公平だと言うのは馬鹿げています」と反論した。
「私のことを嫌いになっても、今回の出来事について意見が違っていても構いませんが、人種差別的な発言をする必要はないでしょう。この数時間で届いた人種差別的なコメントやダイレクトメッセージの数は異常なほどです。私は不正行為をする人間でも、泥棒でもありません」
その後、ガウフは現地7日の4回戦で第13シードのエリーズ・メルテンス(ベルギー/同19位)に3-6、3-6で敗れ、ベスト8進出はならず。敗戦後の会見で一連の誹謗中傷について問われたガウフは、「正直に言うと、精神的にかなり疲れました」と心境を吐露しつつ、「私ではどうすることもできないので、今は携帯の電源を切って、気持ちを切り替えるだけです」と淡々と続けた。
一方、この日の自身のパフォーマンスについては、次のように振り返った。「今日は動きが良くなく、少し精彩を欠いてしまいました。それが一番の敗因だと思います」
また同7日、ガウフは大会連覇が懸かっていたWTA1000大会「東風ボヤ 武漢オープン」(10月12日~18日/中国・武漢/ハード)の欠場を発表。大会インスタグラムのストーリーズ(24時間で自動消去される投稿)を通じ、「長いシーズンを戦ってきたので、休養と回復の時間が必要です」と説明している。
文●中村光佑
【動画】ラリー中に電子広告ボードが作動、ガウフの訴えで判定が覆った場面
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