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国内テニス

「試合でひた隠しする戦術や心の声を明かす」日本テニス界で抜群の行動力を持つ、斉藤貴史の新たな試み

保坂明美(THE DIGEST編集部)

2020.06.15

テニス界きっての行動力を持つ斉藤貴史が、今しかできない新たな試みをした。写真:茂木あきら(THE DIGEST写真部)

テニス界きっての行動力を持つ斉藤貴史が、今しかできない新たな試みをした。写真:茂木あきら(THE DIGEST写真部)

「テニスって密かな?」新型コロナウイルス禍での自粛期間中、プロテニスプレーヤーの斉藤貴史はそう考えたという。「車でコートにやってきて、2人で練習して、お互い家へ帰る…。スーパーで買い物するより人との接触は少ないですよね」。
 
 所属先が持つテニスコートから車で5分の場所に宿舎がある斉藤にとって、自粛期間はもどかしい日々だったようだ。もちろん練習はしていないが、なぜできないのだろうという思いも同時に持っていたことは偽らざる事実だ。
 
 斉藤はこれまでテニスファンを増やすため、ファンとつながるためのイベントを数多く企画し実行してきている。そしてその持ち前の発想と行動力にここで火が付いた。

 自らのYouTubeチャンネルの編集をサポートしてくれる会社と、4月から新しい一歩を踏み出したというタイミングもあり、スタッフの小畠友哉氏(※テニスコーチ兼トレーナー)と相談し、新しい形でテニスの試合を提供する方法を考えた。
 
『3vitionプロテニス無観客オープン』と銘打ったこの企画は、少人数のプロで開催するテニスの大会だ。現在は規制も緩和され、活動範囲も広くなってはいるが、練習やトレーニングはできても、試合がないため選手はその活動を見せる場がない。それによって資金援助の道が閉ざされるという厳しい状況に直面している人もいる。少しでもテニスを、そして選手をアピールする場になれば、という意図で作られた。

 出場者は発案の斉藤、そして江原弘泰、田沼諒太の3人。試合方式は4ゲームの3セットマッチ(デュースあり)、ファイナルセットは10ポイント先取のタイブレークという短いもので、試合前の作戦、セット間での考えと戦略、そして試合後の感想を盛り込み、普段は見られない選手の内なる声を拾い、動画にした。

 さらにこの試合はメディアプラットホームの『note』 で販売する。この収益が選手たちの活動資金へとつながるのだ。この方法をとるにあたり、「正直悩んだ」と斉藤は明かす。

「今はYouTubeを開けば、無料でフェデラーやジョコビッチ、ナダルの試合が簡単に見られる時代です。そんな中、自分たちの試合にお金を払って見てくれる人が果たしているだろうか、と。だからこそ、普段選手が試合でひた隠しする戦術や心の声を言葉にして明かせばテニス愛好家の方や、ジュニア選手の参考になりますよね。”やるからには普段と違った形”にこだわりました」。

 多くの情報が無料で得られる今だからこそ、エンターテインメントとしても楽しめ、しかも役立つ付加価値をつけることで、お金を払って見てもらうことにつなげたいという。
 

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