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国内テニス

「目指すところがあると、人間って頑張れる」優勝したダニエル太郎と加藤未唯が手にした新たな手応えとは?『BEAT COVID-19 OPEN』【国内テニス】

内田暁

2020.07.04

“ツアー再開前に選手たちに真剣勝負をさせたい”そんな思いから開催された本大会。男子はダニエル太郎(右)が優勝し、準優勝は清水悠太。写真:内田暁

“ツアー再開前に選手たちに真剣勝負をさせたい”そんな思いから開催された本大会。男子はダニエル太郎(右)が優勝し、準優勝は清水悠太。写真:内田暁

 ベースラインを超えていくボールが勝敗を決した時、ダニエル太郎は鋭く叫び声をあげ、清水悠太は両手を振り下ろし、身体を折ってうなだれた。  ランキングポイントが付くわけではない。  勝敗が公式戦のレコ...
 ベースラインを超えていくボールが勝敗を決した時、ダニエル太郎は鋭く叫び声をあげ、清水悠太は両手を振り下ろし、身体を折ってうなだれた。

 ランキングポイントが付くわけではない。

 勝敗が公式戦のレコードブックに残るわけでもない。

 それでも、決勝戦での勝者と敗者のコントラストは、この試合や大会そのものが選手の中で帯びた価値を、明瞭に浮かび上がらせていた。

「普段のツアーと変わらないくらい……もしかしたら、いつもより気持ちが入っていたかもしれないです」

 清水は決勝後の会見で、マスク越しにもわかる強い思いを言葉に乗せた。

「新型コロナウイルスの影響で皆さんが会場に来られなかったり、でも来られないにも関わらず支援してくださったり。スタッフの皆さんが一生懸命がんばって、選手が安心してプレーできるようにしてくれているのも見えていたので」

「いつもより気持ちが入っていた」の背景にあるものは、大会を支えてくれた人々にプレーで応えたいという謝意と使命感。この大会が、選手に真剣勝負の場を与えたいという関係者たちの純粋な情熱から始まったことも、そして観戦を楽しみにするファンたちのクラウドファンディングで成り立っていることも、清水はよく知っている。
 
 そしてだからこそ、多くの人によって築かれたこのステージで、ツアー中断中に練習してきた成果を、上位選手にぶつけたいというチャレンジ精神にも一層熱がこもっていた。

 そのような清水の闘志を、ダニエルも全身で受け止めた。

 彼は勝利の瞬間の歓喜の成分を、「パズルを終わらせた時のような、ほっとした気持ち」だと表現している。

「悠太はレフティーだしトリッキーな選手で、身長(163cm)のわりにサービスもすごく良い。少しでもボールが浅くなるとフォアでウイナーを狙ってくるのでプレッシャーもすごい。タクティクス(戦術)的にも苦労したでの、そこをなんとか解けた自分を誇りに思ったうれしさでした」

 ダニエルは清水の実力を、そのように評した。
 

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男子同様に女子優勝の加藤も同じことを感じていた…

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