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上地結衣/大谷桃子が女子ダブルスで銅メダル獲得!日本勢としてこの種目初の快挙【東京パラリンピック】<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.09.04

初めて日本に女子ダブルスのメダルをもたらした上地/大谷。中国ペアの追撃を振り切って銅を獲得。(C)Getty Images

 東京パラリンピック車いすテニス競技(8月27日~9月4日/東京:有明/ハードコート)は9月4日に最終日を迎え、女子ダブルス3位決定戦に第3シードの上地結衣/大谷桃子(日本)が登場。王紫瑩/朱珍珍(中国)を6-2、7-6(3)で下し、見事銅メダルを獲得した。

 準決勝では第1シードのディーデ・デフロート/アニク・ファンクート(オランダ)に4-6、2-6で敗れた上地/大谷。決定力不足を上地は敗因に挙げたが、この日は相手ペアの堅い守りを積極的な攻めで突き崩した。

 下がって粘り強くつなぐ中国ペアに対し、日本は大谷が深いスピンボールで相手を押し込み、上地はチャンスと見るや前に入ってフォアを叩く。前夜遅くまでシングルス決勝を戦っていた上地だが、その疲れも見せず、センター、クロス、ダウンザラインと的確に相手のスキを突くプレーはさすがだった。
 
 立ち上がり、いきなり朱のサービスをブレークして波に乗った日本ペアは、第5ゲームでもブレークに成功し、6-2で第1セットを先取。第2セットも立て続けに2ブレークして3-0としたが、第4ゲームで大谷が初めてサービスダウンを喫すると流れが変わり、3-3に追いつかれる。

 そこからは一進一退の攻防となり、日本がブレークすれば中国もブレークバックする展開に。ミスが増えてきた日本ペアは、4-5の上地サービスで相手に2本セットポイントを握られるが、これを凌いでキープし、結局第2セットはタイブレークにもつれ込んだ。いきなり0-3とリードされた日本だが、ここから驚異的な粘りを発揮。7ポイント連取で逆転し、2時間29分の激闘にケリをつけた。

 上地は3大会連続のパラリンピック出場で、シングルスでは前回リオで銅、今回の東京で銀を獲得したが、ダブルスではリオの4位が最高でこれまでメダルがなかった。大谷は今回がパラリンピック初出場。2人のペアでこの種目初のメダルを日本にもたらした。

構成●スマッシュ編集部

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