1人で手軽に行なえ、基礎をしっかり学べるテニスの練習法「壁打ち」。では、どんなメニューをこなせば効果が高いのか? “練習のスペシャリスト”である日本体育大学の森井大治・硬式テニス部監督が、お薦めのメニューを紹介するシリーズ。その13回目だ。
◆ ◆ ◆
「壁相手だとスマッシュ練習だけはできない」と諦めていないだろうか? 実は壁打ちでも、スマッシュの練習はできるのだ!
もちろん、壁に直接ボールをぶつけてもロブは上がらない。いったん手前の地面にボールを打ちつけ、壁に反射させることで、ロブを作り出すのである。いわば、入射角と反射角を利用して“壁にロブを上げてもらう”ということだ。
【練習の手順】
1:高い打点から、壁より手前の地面にボールを打ちつける。跳ね上がったボールが壁に当たると、反射角によりロブになる
2:上がったボールの落下地点に移動し、スマッシュを地面に打ちつける。この繰り返しでロブ⇔スマッシュを長く継続できる
ボールを地面に打ちつける位置を、壁から遠くしたり、近くしたりすることによって、壁への入射角が変わり、ロブが上がる反射角も変わる。色んな高さ、深さのボールに対するスマッシュ練習が可能だ。
技術的に注意したいのは、当たる時の面の角度。上向きの面で当てるとフカしてしまうので、ボールを上から面で押さえ込むようにして打ち下ろそう。
そのためには、ヒジを意識するのがポイント。肩で振るイメージよりも、ヒジから先を利かせてラケットヘッドを走らせると、シャープに打ち下ろせる。実際のスマッシュも同様だ。
解説=森井大治
ナショナルメンバーの経験を持つ元プロ選手。引退後は筑波大学大学院でコーチ学を修了。ユニバーシアード代表監督、早稲田大学庭球部コーチなどを歴任後、現在は日体大監督を務める。※協力=倉橋孟甫(日体大テニス部)
構成●スマッシュ編集部
※『スマッシュ』2020年3月号より再編集
【PHOTO】練習こそ上達への近道。トッププロたちの練習風景
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「壁相手だとスマッシュ練習だけはできない」と諦めていないだろうか? 実は壁打ちでも、スマッシュの練習はできるのだ!
もちろん、壁に直接ボールをぶつけてもロブは上がらない。いったん手前の地面にボールを打ちつけ、壁に反射させることで、ロブを作り出すのである。いわば、入射角と反射角を利用して“壁にロブを上げてもらう”ということだ。
【練習の手順】
1:高い打点から、壁より手前の地面にボールを打ちつける。跳ね上がったボールが壁に当たると、反射角によりロブになる
2:上がったボールの落下地点に移動し、スマッシュを地面に打ちつける。この繰り返しでロブ⇔スマッシュを長く継続できる
ボールを地面に打ちつける位置を、壁から遠くしたり、近くしたりすることによって、壁への入射角が変わり、ロブが上がる反射角も変わる。色んな高さ、深さのボールに対するスマッシュ練習が可能だ。
技術的に注意したいのは、当たる時の面の角度。上向きの面で当てるとフカしてしまうので、ボールを上から面で押さえ込むようにして打ち下ろそう。
そのためには、ヒジを意識するのがポイント。肩で振るイメージよりも、ヒジから先を利かせてラケットヘッドを走らせると、シャープに打ち下ろせる。実際のスマッシュも同様だ。
解説=森井大治
ナショナルメンバーの経験を持つ元プロ選手。引退後は筑波大学大学院でコーチ学を修了。ユニバーシアード代表監督、早稲田大学庭球部コーチなどを歴任後、現在は日体大監督を務める。※協力=倉橋孟甫(日体大テニス部)
構成●スマッシュ編集部
※『スマッシュ』2020年3月号より再編集
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