1人で手軽に行なえ、基礎をしっかり学べるテニスの練習法「壁打ち」。では、どんなメニューをこなせば効果が高いのか? "練習のスペシャリスト"である日本体育大学の森井大治・硬式テニス部監督が、お薦めのメニューを紹介するシリーズ。その14回目だ。
◆ ◆ ◆
これは難易度が高い上級者向けのスペシャルメニューだ。ボールを同時に2球使って、壁打ちストロークを続けるというもの。1球打ったら、すぐにもう1球が返ってくるので、必然的に準備が素早くなる。
また、コントロールとスピードを一定に保たないと、ボールが散らばって対応できなかったり、リズムが変わって2球同時に手元へ飛んできたりして、打ち損じてしまう。リズムがズレ始めたら、1球はペースダウンし、もう1球はペースアップするなど、修正力を磨く練習にもなるのだ。
最初は短い距離で、ミニテニス程度の遅いボールで始めよう。慣れてきたら距離を伸ばし、最終的にはしっかりスイングして続けるのが目標だ。
【練習の手順】
1:まず1球目(赤で表示)を球出し。壁にぶつかる前に、2球目(黄色で表示)の準備
2:次に1球目が壁にぶつかるぐらいのタイミングで、2球目を球出し
3:戻ってきた1球目をワンバウンドで打ち返す。2球目は壁にぶつかる頃合い
4:戻ってきた2球目をワンバウンドでヒット。1球目は壁に当たって跳ね返る。ベストタイミングだ
ラリーを長く続けるには、常に動かないで済む所にボールを跳ね返させるコントロール能力と、2つのボールを同じ強さ(スピード)で打つ力加減が求められる。どちらかでもズレると、ラリーは途切れてしまう。もし2球同時に手元へ返ってきたら、同じ強さで打てていない証拠だ。
解説=森井大治
ナショナルメンバーの経験を持つ元プロ選手。引退後は筑波大学大学院でコーチ学を修了。ユニバーシアード代表監督、早稲田大学庭球部コーチなどを歴任後、現在は日体大監督を務める。※協力=倉橋孟甫(日体大テニス部)
構成●スマッシュ編集部
※『スマッシュ』2020年3月号より再編集
【PHOTO】練習こそ上達への近道。トッププロたちの練習風景
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これは難易度が高い上級者向けのスペシャルメニューだ。ボールを同時に2球使って、壁打ちストロークを続けるというもの。1球打ったら、すぐにもう1球が返ってくるので、必然的に準備が素早くなる。
また、コントロールとスピードを一定に保たないと、ボールが散らばって対応できなかったり、リズムが変わって2球同時に手元へ飛んできたりして、打ち損じてしまう。リズムがズレ始めたら、1球はペースダウンし、もう1球はペースアップするなど、修正力を磨く練習にもなるのだ。
最初は短い距離で、ミニテニス程度の遅いボールで始めよう。慣れてきたら距離を伸ばし、最終的にはしっかりスイングして続けるのが目標だ。
【練習の手順】
1:まず1球目(赤で表示)を球出し。壁にぶつかる前に、2球目(黄色で表示)の準備
2:次に1球目が壁にぶつかるぐらいのタイミングで、2球目を球出し
3:戻ってきた1球目をワンバウンドで打ち返す。2球目は壁にぶつかる頃合い
4:戻ってきた2球目をワンバウンドでヒット。1球目は壁に当たって跳ね返る。ベストタイミングだ
ラリーを長く続けるには、常に動かないで済む所にボールを跳ね返させるコントロール能力と、2つのボールを同じ強さ(スピード)で打つ力加減が求められる。どちらかでもズレると、ラリーは途切れてしまう。もし2球同時に手元へ返ってきたら、同じ強さで打てていない証拠だ。
解説=森井大治
ナショナルメンバーの経験を持つ元プロ選手。引退後は筑波大学大学院でコーチ学を修了。ユニバーシアード代表監督、早稲田大学庭球部コーチなどを歴任後、現在は日体大監督を務める。※協力=倉橋孟甫(日体大テニス部)
構成●スマッシュ編集部
※『スマッシュ』2020年3月号より再編集
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