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海外テニス

【テニス壁打ち練習法15】反射角を利用して「サーブ&ボレー」の流れをマスターする複合メニュー<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.04.17

サービスを壁の手前でバウンドさせ、高く跳ね返ってこさせる(1)。サービス後は前進し、返ってきたボールを1stボレーする(2)。写真:THE DIGEST写真部

サービスを壁の手前でバウンドさせ、高く跳ね返ってこさせる(1)。サービス後は前進し、返ってきたボールを1stボレーする(2)。写真:THE DIGEST写真部

 1人で手軽に行なえ、基礎をしっかり学べるテニスの練習法「壁打ち」。では、どんなメニューをこなせば効果が高いのか? “練習のスペシャリスト”である日本体育大学の森井大治・硬式テニス部監督が、お薦めのメニューを紹介するシリーズ。15回目となる今回は最終回だ。

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 最後は複合的なメニューだ。スマッシュの回で紹介した「入射角と反射角の原理」を応用し、サーブ&ボレーの壁打ち練習に挑戦してみよう。

 サービスを壁よりも手前の地面に打ちつけて、壁に反射させる。その間にサービスダッシュし、返ってきたボールを1stボレーするという手順である。

 サービスを強く打てば、壁からの返球は高く・深く来るので、ハイボレーの練習になる。逆にサービスを弱めれば、低く・浅く返ってくるので、ローボレーの練習に効果的。前進する途中できちんとスプリットステップを踏み、サーブ&ボレーの流れを覚えるようにしてほしい。
 
【練習の手順】
1:サービスを壁の手前の地面に向かって打ちつけると、バウンドしたボールは壁に当たり、宙に浮いてくる
2:浮き球が返ってくる間に前進し、スプリットステップを踏んでから、1stボレーを打つ

 サーブ&ボレーは一連の流れを体感し、リズムを身体にしみ込ませることが大切。壁打ちというと、単調にボールを打ち返すだけと思っている人が多いだろうが、このように工夫をすれば、複数のショットを組み合わせた実戦練習も可能になる。

 これまでに15個の壁打ちメニューを紹介してきた。1人でも練習効果を高める方法はいくらでもあるということを、理解していただけたら幸いだ。

解説=森井大治
ナショナルメンバーの経験を持つ元プロ選手。引退後は筑波大学大学院でコーチ学を修了。ユニバーシアード代表監督、早稲田大学庭球部コーチなどを歴任後、現在は日体大監督を務める。※協力=倉橋孟甫(日体大テニス部)

構成●スマッシュ編集部
※『スマッシュ』2020年3月号より再編集

【PHOTO】練習こそ上達への近道。トッププロたちの練習風景
 

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