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19歳の世界王者アルカラス、右足負傷により全豪オープン欠場「辛い時期だが前を向いていかなければならない」<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.01.07

男子テニス界をけん引する若き王者アルカラスが右足負傷により全豪オープンを欠場することになった。(C)Getty Images

 男子テニス界に衝撃が走った。

 昨年の全米オープンを制した19歳の超新星カルロス・アルカラス(スペイン/世界ランキング1位)が現地1月6日、右足負傷により全豪オープン(1月16日~29日/オーストラリア・メルボルン)の欠場を発表したのである。

 欠場はアルカラス自身のツイッターで明かされたもの。そこには「プレシーズンの一番調子のいい時に、トレーニング中に偶発的な動きをしてしまい半膜様筋(太ももの筋肉の一部)を痛めてしまいました。オーストラリアのため、そして自分のベストのレベルを出そうと頑張ってきたのに…」とケガの状況を説明。

 さらに「残念ながらクーヨン大会も全豪オープンも出場することができません。今はつらい時期ですが、楽観的に考えて回復を見据え、前を向かなければなりません」と苦しい胸の内を明かした。

 そしてメッセージの最後には「2024年にお会いしましょう、オーストラリアン・オープン」と締めくくっている。
 
 昨年の全米オープン優勝により19歳の史上最年少で世界ランキング1位を手にしたアルカラス。2022年の年間ランキングも1位となったため、本来であれば今回の全豪オープンでは自身初となるグランドスラム(四大大会)の第1シードとなるはずだった。

 ATP(男子プロテニス協会)の公式ホームページでは、アルカラスの全豪欠場を受けて「アルカラスの世界ランキング1位保持は危うくなり、キャスパー・ルード、ステファノス・チチパス、ノバク・ジョコビッチらが全豪オープン後の月曜日に首位に浮上する機会を得た」と報じている。

 順風満帆にみえた逸材を襲ったアクシデント。さらなる高みへと飛び立とうとしている矢先だけに落胆も大きいだろう。だが、19歳という年齢を考えれば焦る必要はないはず。完全な状態まで戻して、再びアルカラスらしいコートを走り抜ける姿を見せてほしい。

構成●スマッシュ編集部

【写真】史上最年少の1位となった19歳アルカラスの全米オープン2022優勝までの激闘の記録
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