「大坂なおみ、消息不明」
そんなセンセーショナルな文字が、1月16日の全豪オープン開幕を10日ほど後に控えた日、日本メディアのヘッドラインを賑わせた。それは日本のみならず、アメリカの『ESPN』電子版や、英国の大手紙『ガーディアン』の電子版すら、大坂の不在を大きく報じたほど。
年が明け、全豪オープン出場選手の大半がオーストラリアへ入国している段階にいたっても、大会は大坂の足取りをつかめていなかったという。
「大会出場にエントリーしているが、本人と連絡が取れない」
大会関係者の困惑の声を伝えるとともに、「全豪欠場が濃厚」と多くのメディアが報じた。
その数日後の1月8日。大坂の欠場が正式に決まる。理由には言及されず、簡潔に「彼女の不在を残念に思う」という大会の公式声明が発表された。
この事実を各国のメディアは総じて、彼女の復帰に懐疑的な論調で報じた。
前述の『ガーディアン』は、「メルボルンに姿を現さなかったことで、彼女がコートに戻ってこないのではという疑念が高まっている」と記す。あるいは米国の『フォックススポーツ』電子版も、長期休養の可能性に言及した。
世界47位の25歳が、一つのグランドスラムを欠場しただけで「引退か」と騒がれるのは、いささか異様な事態ではある。ただ、大坂のこれまでの言動を辿った時、それは十分にありえる可能性にも見える。
大坂が、精神面の不調を公にしたのは、2021年5月のことだった。全仏オープン開幕を直前にして、突如、自身のソーシャルメディアで「会見を行なわない」と宣言。その理由として記したのが、「会見はメンタルヘルスに害を及ぼす」からだった。
だが、大会やツアーが選手に義務として課す会見を、一方的に拒絶したことに対し、テニス界の反応は厳しかった。定められた罰金のみならず、今後グランドスラムへの出場が規制される可能性にまで言及。その段に至って大坂は、全仏オープンからの棄権を表明するとともに、「2018年の全米オープン以降、うつ状態に苦しんでいた」と告白した。
そんなセンセーショナルな文字が、1月16日の全豪オープン開幕を10日ほど後に控えた日、日本メディアのヘッドラインを賑わせた。それは日本のみならず、アメリカの『ESPN』電子版や、英国の大手紙『ガーディアン』の電子版すら、大坂の不在を大きく報じたほど。
年が明け、全豪オープン出場選手の大半がオーストラリアへ入国している段階にいたっても、大会は大坂の足取りをつかめていなかったという。
「大会出場にエントリーしているが、本人と連絡が取れない」
大会関係者の困惑の声を伝えるとともに、「全豪欠場が濃厚」と多くのメディアが報じた。
その数日後の1月8日。大坂の欠場が正式に決まる。理由には言及されず、簡潔に「彼女の不在を残念に思う」という大会の公式声明が発表された。
この事実を各国のメディアは総じて、彼女の復帰に懐疑的な論調で報じた。
前述の『ガーディアン』は、「メルボルンに姿を現さなかったことで、彼女がコートに戻ってこないのではという疑念が高まっている」と記す。あるいは米国の『フォックススポーツ』電子版も、長期休養の可能性に言及した。
世界47位の25歳が、一つのグランドスラムを欠場しただけで「引退か」と騒がれるのは、いささか異様な事態ではある。ただ、大坂のこれまでの言動を辿った時、それは十分にありえる可能性にも見える。
大坂が、精神面の不調を公にしたのは、2021年5月のことだった。全仏オープン開幕を直前にして、突如、自身のソーシャルメディアで「会見を行なわない」と宣言。その理由として記したのが、「会見はメンタルヘルスに害を及ぼす」からだった。
だが、大会やツアーが選手に義務として課す会見を、一方的に拒絶したことに対し、テニス界の反応は厳しかった。定められた罰金のみならず、今後グランドスラムへの出場が規制される可能性にまで言及。その段に至って大坂は、全仏オープンからの棄権を表明するとともに、「2018年の全米オープン以降、うつ状態に苦しんでいた」と告白した。