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23歳ルースブオリがマイアミOPで準々決勝に進出。新鋭は多趣味で「夏の家には1セットある」<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.03.29

マイアミ・オープンで準々決勝進出を決めたエミル・ルースブオリ。(C)Getty Images

 現在行なわれている男子プロテニスツアー「マイアミ・オープン」(3月22日~4月2日/アメリカ・マイアミ/ハードコート/ATP1000)で、フィンランドの23歳の新鋭エミル・ルースブオリが躍進している。

 ルースブオリの自己最高ランキングは昨年11月21日にマークした40位で、現在は54位。トップ100入りしたのは2020年8月24日で、そこからじわじわとランキングを上げ、昨年後半からツアーで安定して勝ち始めた。

 今回の大会では2回戦で第22シードのロベルト・バウティスタアグート(スペイン/世界ランク28位)に6-4、7-6(5)、3回戦ではダニエル太郎(97位)に6-3、7-6(3)で勝利している。

 4回戦では第26シードのボティック・ファンデザンツフープ(オランダ/32位)と対戦。第1セットを落とすものの逆転し、4-6、6-4、7-5の2時間43分の激闘の末にベスト8入りを果たした。そんな彼をATP(男子プロテニス協会)の公式サイトが特集しているので紹介しよう。
 
 ルースブオリは父親の影響で小さい頃から様々なジャンルの音楽を聴いており、好きなバンドは「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」。音楽は聞くだけではなく、以前はドラムセットが家にあったそうだ。

「今はもう持っていないけど、もっと(ドラムを)叩きたいね。実は夏の家には1セットあるので、そこに行く機会があれば楽しんでいます。でもそれでは少なすぎるので、何か方法を考えないと」と、かなりの音楽好き。

 フィンランド出身らしく、アイスホッケーも趣味の1つ。「アメリカでプレーしていた友人が、今シーズンからフィンランドに戻ったので、フィンランドリーグを追っています。私の家のすぐそばにスタジアムがあり、彼はそのクラブでプレーしているので、それは見ています」

 フィンランドについては「夏の終わらない夜(白夜)を体験するといいよ。世界で1番リラックスできる場所なんだ」と皆に勧めており、「学校から医療まで全てが完璧に機能している。天気を除けば文句のつけようがないぐらい、住みやすいところ」と大絶賛だ。

 多趣味で自国が大好きな若者が、今後テニスツアーを盛り上げてくれることを期待したい。ルースブオリは準々決勝で、第10シードのヤニック・シナー(イタリア/11位)と対戦する。23歳と21歳の若手対決の行方に注目しよう。

構成●スマッシュ編集部

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