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世界への登竜門「W15大阪 大東建託オープン」が開催中。日本選手6人がベスト8入り<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.04.20

大阪の大東建託オープンでベスト8入りを果たした川口夏実(左)と清水映里(右)。写真:@JWT50

 今年から創設されたITF(国際テニス連盟)ツアーの「W15大阪 大東建託オープン supported by JWT50」がITC靭テニスセンター(大阪市)で開催されている。

 この大会は日本女子テニスのレジェンドである伊達公子さんや杉山愛さんらで構成する「Japan Women's Tennis Top50 Club」(JWT50)が、世界への登竜門として作ったITFツアー6大会のうちの1つで、最初の大会である。

 賞金総額は15,000ドル。これは下部ツアーであるITFツアーの中でも最も低いグレードだ。あえてそうしたのは、世界のランキングポイントを持たないジュニアや若手が最初の足掛かりとして出場しやすいように、という思いからである。

 この機会を生かそうと、予選・本戦を問わずワイルドカードを含めて多くのジュニアが参戦。17歳で双子の虫賀愛央(まお)、心央(みお)姉妹が予選突破を果たすなど、健闘を見せている。ちなみに2人は本戦1回戦で対戦し、妹の心央がフルセットで勝利した。
 
 大会は4月20日で2回戦を終え、ベスト8が出そろった。虫賀心央と西村佳世が2回戦で敗れ、ここまで残ったジュニアはいないものの、格上のプロの間で揉まれたことは、今後に向けて計り知れない財産となるだろう。

 8強には第1シードの清水映里、第3シードの相川真侑花、第6シードの伊藤あおいらシード勢の他、第2シードを破った川口夏実、このところ好調の倉持美穂、ケガからの復活を目指す清水綾乃の6人の日本選手が残っている。

 大会は4月23日(日)まで行なわれ、来週には大東建託オープンの第2戦「W15福井」が控える(4月25日~30日/福井県営福井運動公園)。日本国内では3月下旬から13週連続でITFツアーが続くスケジュールだ。

 若手には少しでも多くのポイントと経験をこの機会に積み上げてほしいもの。またファンも会場に足を運び、ダイヤの原石たちに声援を送ってほしい。

構成●スマッシュ編集部

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