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海外テニス

元世界王者マリーが全仏オープン欠場を発表!次戦はロンドンでのATP500大会を予定<SMASH>

中村光佑

2023.05.23

全仏オープン2021年大会から3年連続の欠場となったマリーは、グラス(芝)コートシーズンで実戦に復帰する見通しだ。(C)Getty Images

全仏オープン2021年大会から3年連続の欠場となったマリーは、グラス(芝)コートシーズンで実戦に復帰する見通しだ。(C)Getty Images

 男子テニス元世界ランク1位のアンディー・マリー(イギリス/現41位)が出場を予定していた今月末開幕のテニス四大大会「全仏オープン」(5月28日~6月11日/フランス・パリ/クレーコート)を欠場することが明らかになった。ATP(男子プロテニス協会)公式サイトの他、複数のメディアが報じている。

 今季初めから2016年に準優勝を経験した全仏への出場に意欲を示してきた36歳のマリー。ところが欧州クレーシーズンに入ってからは苦戦が続き、下部大会を含めた出場5大会中4大会で初戦敗退。唯一今月初旬に急遽出場した「エクスプロヴァンス・オープン」では約18年ぶりとなるチャレンジャー優勝を飾ったものの、赤土のコートではほとんど結果を残せなかった。

 実はマリーは先週のマスターズ1000大会「イタリア国際」の1回戦でファビオ・フォニーニ(イタリア/現130位)にフルセット負けを喫した直後の記者会見で全仏の出場可否について言及し、「身体的にどうなのかをチェックしてから、全仏に出場するかどうかを決めたい。今後数日間はそういった話し合いをすることになるだろう」とのコメントを残していた。その言葉通りチームで話し合った結果、今回は無理をしない判断を下したということだろう。これでマリーは21年大会から3年連続の全仏欠場となってしまった。
 
 とはいえ長いラリーが続きやすく身体に大きな負担がかかるクレーコートで5セットマッチを戦い抜くのは、マリーの年齢からするととてつもなく過酷なことであり、ある意味賢明な判断と言えるかもしれない。人工関節挿入の大手術を経て、長らく悩まされてきた臀部のケガから何とかツアーに復帰できたことも踏まえればなおさらだ。

 海外メディア『UBITENNIS』によると、現時点でマリーは全仏閉幕直後から始まるグラス(芝)コートシーズンで実戦に復帰する見通しとなっており、すでに6月19日から母国で開催される「シンチ選手権」(イギリス・ロンドン/芝/ATP500)にエントリーしているという。非常に残念な形でクレーシーズンを終えてしまっただけに、その悔しさを得意の芝シーズンでぶつけてほしい。

文●中村光佑

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