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「恥を知れ」ウインブルドンが公開した新ポスターに母国王者の家族から批判噴出⁉「10年間もビッグ4と呼ばれていたのに」<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.06.25

母国大会の扱いに批判が集まっている。(C)Getty images

 開幕までいよいよ1週間と迫ったテニス四大大会「ウインブルドン」(7月3日~16日/イギリス・ロンドン/芝コート)だが、この度SNS上に公開された大会の最新ポスターに、地元選手で過去2度優勝のアンディ・マリー(イギリス)の姿がないことが批判を呼んでいる。

 ウインブルドンの公式ツイッターアカウントは、現地時間6月20日に1枚の画像を公開。ライバル対決をテーマにしたこの画像には、各世代で壮絶なバトルを繰り広げてきた選手たちが描かれているのだが、ロジャー・フェデラー(スイス/過去8度優勝)やラファエル・ナダル(スペイン/2度優勝)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/7度優勝)が並んで描かれている場所にマリーの姿はない。

 この投稿に対し、マリーの叔父であるナイア・アースキン氏は「あらゆるレベルでゾッとする」と反応。「第一線で活躍する選手ばかりで、地元出身で歴史を打ち立てた選手がどこにも見当たらない。恥を知るべきだ」と怒りをぶちまけた。
 
 また、マリーの兄でダブルスのスペシャリストであるジェイミー・マリーも、大会のインスタグラムの投稿に対し「アンディ・マリーはどこだ?」、「彼が長い間この大会にもたらしたものを考えると扱いが軽すぎる。彼は10年間もビッグ4の一員であり、厳しい時代に2度も優勝したんだぞ」とコメント。

 先週シンチ選手権に出場した際にも、このポスターが弟のマリーに対して失礼だと思うかと問われ、ジェイミーは「そう思うよ」と答えていた。

 ポスターにはビリー・ジーン・キング氏やマルチナ・ナブラチロワ氏、ウィリアムズ姉妹、ボリス・ベッカー氏やジョン・マッケンロー氏などが描かれ、さらに最前面には新世代の代表としてヤニック・シナー(イタリア)とカルロス・アルカラス(スペイン)が並んでいる。

 なお、作者であるイラストレーターのグラント・グルエンハウプト氏は、批判を受けたことが直接的な理由なのか定かではないが、後日マリーを含めた新たなポスターを発表するとしている。

構成●スマッシュ編集部
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【画像】新旧の優勝者が並ぶポスターにマリーの姿はなし