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全仏オープン準優勝のルードがウインブルドンへ向けて意気込み「良いプレーをすることが大きな目標」<SMASH>

スマッシュ編集部

2023.07.01

クレーコートで高い勝率を誇っているルードだが、芝では思うようなプレーができていない。(C)Getty Images

 先月のテニス四大大会「全仏オープン」(フランス・パリ/クレーコート/グランドスラム)で2年連続準優勝を果たし、男子テニス界で存在感を示している世界ランク4位のキャスパー・ルード(ノルウェー)。来週開幕する「ウインブルドン」(7月3日~16日/イギリス・ロンドン/芝コート/グランドスラム)に向けて意気込みを語った。

 ウインブルドンはルードにとって、相性の良い大会ではない。昨年は2回戦で姿を消しており、18~20年大会は1回戦敗退。球足が遅く、バウンドが高くなるクレーコートを得意とするルードは、芝コート特有の球足が速く、打球が低く滑ってくるサーフェスに苦戦をしている。

 また、ウインブルドン以外では、キャリアで2度しか芝の大会に出場したことがない。21年の「マヨルカ・オープン」(スペイン・マヨルカ/ATP250)ではベスト8、22年の「シンチ選手権」(イギリス・ロンドン/ATP500)では初戦敗退を喫している。
 
 今年は、前哨戦に出場しないままウインブルドンに臨む。第4シードとして出場するルードは、開幕前の記者会見で芝でのプレーについて尋ねられると、「皆は僕があまり真剣に芝でのプレーに取り組んでいないと思うだろうけど、真剣に取り組んでいる。良い結果を出したい」と答え、意気込みを以下のように明かした。

「ウインブルドンは歴史的でとても大きな大会だ。毎回ここでプレーするたびに信じられないような気持ちになる。子どもの頃からずっとテレビで見ていた大会だし、僕にとってこの大会で良いプレーをすることが大きな目標なんだ」

 直近のグランドスラム5大会で3度決勝に進出しているルード。最近のプレーに手応えを感じていると強調しつつも、「まだ改善できることはたくさんあるし、もっとうまくなることができると思う」とコメント。

 そして、今後のビジョンについては、「選手として成長するために、常に努力したい。これからの5、6年は、健康でいられる限りとても重要な時期で、うまくいけばエキサイティングものになるだろう」と語った。

 ウインブルドン1回戦では、予選勝者のローラン・ロコリ(フランス/198位)と対戦するルード。ジュニアの頃からの"憧れの舞台"で果たしてどのような戦いぶりを見せてくれるのだろうか。今大会での活躍に注目したい。

構成●スマッシュ編集部

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